こんにちは、栗林歯科医院です。
奥歯の入れ歯をお使いの皆さん、毎日快適に過ごせていますか?
先日、ある患者様が「先生、大好きだった豚カツが、うまく噛めなくて食べられなくなったんだよ」と、寂しそうにお話ししてくださいました。サクッとした衣の食感や、お肉をしっかり噛みしめる喜び。それが失われてしまうのは、本当につらいことですよね。
【硬いものが噛めない、味がしない…食事の楽しみが半減】
豚カツだけでなく、ポリポリとした食感のお漬物やお煎餅をなんとなく避けてしまったり、ご家族と同じものを美味しく食べられなかったり。「入れ歯だから仕方ないか」と、食事の楽しみを少し諦めてしまってはいませんか?

【人前で話すとき、ズレないかヒヤヒヤする】
また、お友達との楽しいおしゃべりの最中に「入れ歯がカパカパしたらどうしよう…」と、口元が気になって心から笑えなかったり、発音がしにくくて会話が億劫になってしまったり。そんなご経験はございませんか?何度も調整のために歯医者さんに通うのも、だんだん疲れてしまいますよね。
【その不安定さ、奥歯に「支え」がないことが原因かもしれません】
なぜ、特に奥歯の入れ歯はガタガタしたり、外れやすかったりするのでしょうか。
実はその原因の多くは、一番奥に支えとなる歯がない「遊離端義歯(ゆうりたんぎし)」という状態にあるからなんです。
私たちは診療で模型を使いながらご説明することが多いのですが、奥に支えがない入れ歯は、ちょうど公園のシーソーのような状態になります。手前の歯に金具を引っ掛けていても、奥歯でグッと噛もうとすると、粘膜に沈み込んでしまい、反対側がパカパカと浮き上がってしまうのです。
この「パカパカ」が、ガタつきや痛みの原因になるだけでなく、実はバネをかけている手前の健康な歯にも、毎日少しずつ大きな負担をかけ続けてしまっているんですよ。

【インプラントで支える新しい選択肢「IARPD(インプラント義歯)」】
グラグラしてしまう入れ歯を、なんとか安定させたい。そんなお悩みに応えるために、新しい治療の選択肢が生まれました。それが「IARPD(インプラント・アシステッド・リムーバブル・パーシャル・デンチャー)」、私たちは「インプラント義歯」と呼んでいます。
【たった数本が入れ歯をがっちり固定します】
これは、その名の通り、入れ歯とインプラントを組み合わせた治療法です。顎の骨にインプラントを数本埋め込み、それをしっかりとした土台(支え)として、入れ歯を固定するのです。
昔はインプラントとご自身の歯を連結させることは難しいとされていましたが、今は技術が進歩し、それが可能になりました。例えば、奥歯が数本なくても、一番後ろにたった1本のインプラントを入れるだけで、これまで悩みの種だった「パカパカ」を劇的に改善できるようになったんですよ。

【費用を抑えつつ、残った大切な歯も守れるんです】
「インプラントって、たくさん埋めなきゃいけないから高額なのでは?」とご心配される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、このIARPDは、失った歯すべてをインプラントにするわけではありません。最小限の本数で最大の効果を発揮するため、全ての歯をインプラントにする場合に比べて費用を抑えることができます。
さらに、新しい支えができることで、これまでバネをかけて負担をかけていた健康な歯を守ることにも繋がり、結果としてご自身の歯を長持ちさせることにも貢献できるのです。
【自由診療だからできる、あなたにぴったりの快適さ】
この治療は保険適用外の自由診療となります。だからこそ、材料や設計に制限がなく、見た目をより自然にしたり、違和感を少なくしたりと、一人ひとりのお口の状態やご希望に合わせた、オーダーメイドの快適な入れ歯をご提供することができます。
【長く快適に使うために大切な「毎日のセルフケア」】
せっかく手に入れた快適な入れ歯ですから、一日でも長く、気持ちよく使っていただきたい。それが私たちの心からの願いです。そのために一番大切になるのが、毎日のご自宅でのセルフケアなんですよ。
「インプラントは人工の歯だから、もう虫歯の心配はないのよね?」と思われるかもしれません。確かにその通り、インプラントが虫歯になることはありません。でも、実はご自身の歯と同じように「歯周病」にはなってしまうんです。
このIARPDという選択肢は、入れ歯を安定させるだけでなく、「残っているあなたの大切な歯を守るため」のものでもあります。もしセルフケアが不十分で、残っている歯や支えであるインプラントが治療の必要な状態になってしまうと、場合によっては、せっかくお作りした入れ歯を作り直さなければならない…なんてことにもなりかねません。
そうならないためにも、毎日の丁寧なケアが本当に大切です。もちろん、専門的なクリーニングや、ご自宅での正しいケアの方法は、私たち歯科衛生士と歯科医師が全力でサポートしますので、安心してくださいね。
【まとめ:入れ歯のお悩み、総入れ歯の方も、ぜひ一度ご相談ください】
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
もしあなたが今、奥歯の入れ歯のガタつきや痛みで、「食事を楽しめない」「人前で話すのが少し怖い」と感じているなら、どうか「入れ歯だから仕方がない」と諦めないでください。
今回ご紹介した「IARPD(インプラント義歯)」は、そんなあなたのお悩みを解決できる、新しい選択肢の一つです。また、すべての歯を失って総入れ歯をお使いの方にも、インプラントで入れ歯をしっかりと固定する治療法がございます。
私たち栗林歯科医院の歯科医師は、常に新しい知識や技術を学び続けています。月に一度、大学病院から専門医の先生を招いて、院全体のレベルアップにも努めています。それはすべて、「患者様のお悩みに、できる限り応えたい」という一心からです。
今持てる限りの知識と技術で、あなたの「もっと快適に過ごしたい」という想いを、全力でサポートさせていただくことをお約束します。
「私の場合はどうなんだろう?」
そんな小さな疑問でも構いません。まずは、あなたが今感じているお悩みを、私たちに聞かせていただけませんか。ご相談、心よりお待ちしております。



