痛みや不安のない治療を目指します。【金箱志桜都 / 歯科医師】
今回は歯科医師として活躍されている【金箱 志桜都(かねばこ しおと)先生】を取材させていただきました!
【今の歯科医師を目指すきっかけになった学生時代のエピソードを教えてください!】
学生時代、多くの施設や病院で実習する機会に恵まれました。高度な医療を提供する病院やクリニックだけでなく、無歯科医村や、フィリピン・カンボジアの村などにも赴きました。
そこで気づいたのが、歯がボロボロになってしまう人と、そうでない人の「決定的な違い」です。
もちろん、もともとの虫歯や歯周病リスクの個人差もあります。しかしそれ以上に、困ったときに通える歯科医院が周囲にない環境の方や、高度な外科治療に対応できる病院が近くにない方、あるいは幼少期のトラウマや極度の嘔吐反射によって通常の歯科治療を受けるのが困難な方々が、結果として歯を失うまで悪化させてしまっていました。
「医療技術がどれだけ進歩しても、患者さんが治療にアクセスできなければ多くの人を救うことはできない」
その強い思いから、他院では対応が難しい外科治療や、全身麻酔・鎮静といった「歯科麻酔」の技術を中心に研鑽を積むことを決意しました。
【院長に就任されて、その思いはより実現されましたか?】
当院では「MTM(メディカル・トリートメント・モデル)」という予防プログラムを導入しています。これは患者さんごとの虫歯や歯周病のリスクを科学的に測定し、「どうすれば今後、新たな病気を作らずに済むか」を突き詰めるものです。目先の症状だけを見て安易に歯を削ったり抜いたりするのではなく、将来にわたってご自身の歯をどう残すかを最優先に考えています。
歯科治療に痛みや不安が伴うのであれば、そもそも予防を通じて「治療が必要ない状態」を維持できれば一番良いわけです。将来的には、浦安市民の皆様の中で、虫歯や歯周病によって歯を失う人をゼロにしたいと考えています。
また、院内で外科治療や病理検査を行える体制を強化し、親知らずの抜歯や、入院を必要としないレベルの腫瘍切除なども当院で完結できるようにしました。これにより、患者さんは市川や御茶ノ水といった遠方の大学病院まで足を運ぶ必要がなくなり、身近な場所で高度な治療にアクセスできるようになっています。
現在、当院では以下の治療に年間で対応しております。
親知らず抜歯: 約80件
腫瘍摘出: 約20件
歯根端切除術: 約10件
骨隆起切除: 約8件
インプラント埋入: 約120件
【歯科麻酔について教えてください】

歯科治療には、どうしても痛みや不安が伴いがちです。 それらの感じ方には個人差があり、強い不安や恐怖心、激しい嘔吐反射、あるいは長時間の開口が難しいといった理由から、通常の治療を受けられない方がいらっしゃいます。
治療が進まないままでいると、お口の中の状態はさらに悪化してしまいます。最悪の場合、骨髄炎を引き起こして集中治療室(ICU)への入院を余儀なくされたり、食事が満足に摂れなくなったりするケースもあるのです。
私はこれまで、複数の大学病院で全身麻酔や静脈内鎮静法、そして術後の痛みや鎮静の管理を担当してきました。これまでに培った全身麻酔1,000件以上、静脈内鎮静法500件以上の豊富な経験を生かし、当院でもこれらの麻酔管理を提供しています。
なお、これらは保険診療と自由診療(自費)の両方に対応しています。保険適用の歯科治療や外科手術の際は、全身麻酔や静脈内鎮静法も保険が適用され、インプラントなどの自由診療の際は麻酔も自由診療となります。
【現在の働き方について教えてください】
現在は院長として、最新設備の導入といったハード面の整備と、スタッフ育成などのソフト面の強化に注力し、患者さんにより貢献できる医院づくりを行っています。患者さんからいただいた改善のご提案も、日々の運営に積極的に反映させています。
また、自身の専門性を生かした役割も担っています。具体的には、矯正・インプラント・歯の保存治療などが絡み合う「包括的な治療」の全体監督をはじめ、噛み合わせが崩壊してしまった難症例、歯周病の外科治療や親知らず(智歯)の抜歯やインプラントにおける難症例への対応です。
これらを全身麻酔や静脈内鎮静法による全身管理のもと、他のドクターと密に連携しながら、患者さんが当院でベストな治療を受けられるよう統括・管理しています。


