
実家に帰省して一緒に食事をしたとき、「あれ?なんだか食卓が変わったな」と感じることはありませんか? 例えば、以前は普通に食べていたお野菜の煮物を細かく刻んでいたり、お肉やタコなどの固いおかずを避けて柔らかいものばかり選んでいたり。
実は、浦安院に来院されるシニアの患者様のご家族からも、「最近、親が固いものを噛みきれなくなってきたみたいで…」というご相談をよくいただきます。こうした食事の変化は、親御さんのお口の中で、歯が抜けたり入れ歯が合わなくなったりしている大切な「SOS」のサインなのです。
「歳をとったから仕方がないのかな」と見過ごしてしまいがちですが、実は「噛めない」状態をそのままにしておくのはとても危険です。よく噛めなくなると、どうしても柔らかい炭水化物中心の食事に偏ってしまい、栄養バランスが崩れて体力や免疫力が落ちてしまいます。さらに、お口を動かしてしっかり噛むことは、脳の血流を良くして認知症を予防する効果があることも分かっています。親御さんにいつまでもシャキッと元気に過ごしてもらうためにも、まずは私たち歯科医師にご相談いただきたいのです。

歯を失ってしまったときの治療法として、主に「入れ歯」と「インプラント」がありますが、私たちは「どちらが良い治療か」を医師の目線だけで決めることは絶対にありません。一番大切にしているのは、患者様ご自身が「どうなりたいか、どうありたいか」、そして「逆にこれは嫌だ」という本音の希望です。
例えば、以下のようなポイントを患者様やご家族と一緒にじっくりお話ししながら、最適な方法を見つけていきます。
「以前のようになんでもガシガシ噛みたい!」
「手術(外科治療)は怖いから絶対に避けたい」
「持病があるけれど、安全に治療できる?」
「お口の中をキレイにして、これからの人生をもっと楽しみたい!(モチベーション)」
「お友達とおしゃべりするときに、見た目が気にならないようにしたい」
「予算の範囲内で、無理なく進めたい」
外科的な手術を避けたい方や、ご病気があって体に負担をかけたくない方には、手軽に始められる「入れ歯(義歯)」が第一選択になります。最近の入れ歯は進化しており、見た目が自然で目立たないものや、違和感の少ないものもご提案できます。
一方で、「もう一度、お肉や固いお野菜も何でも噛める喜びを取り戻したい!」「見た目も自分の歯と変わらないようにしたい」という強いモチベーションをお持ちの方には、第二の永久歯とも呼ばれる「インプラント」が人生の質を大きく高めてくれます。どちらの治療にもそれぞれの良さがあります。まずは親御さんの「わがまま」をたくさん聞かせてくださいね。
「足腰が弱くなった親を連れて行くのは大変かも…」と心配されているご家族の方も、どうぞご安心ください。浦安院では、車椅子でお越しの方の移動をスタッフが定期的にお手伝いすることはもちろん、お席への移動が難しい場合は車椅子のままで治療やカウンセリングを受けていただくことも可能です。
また、私たちは診療の際、付き添いのご家族様だけでなく、患者様ご本人へのお声がけと聞き取りをとても大切にしています。ご高齢になると、ご自身の口から「こうしたい」と伝えるのを遠慮してしまう方も少なくありません。だからこそ、私たちはご本人様のお気持ちに徹底的に寄り添い、「本当はどうなりたいか」を優しい対話の中からじっくりと汲み取っていきます。
さらに当院には、「入れ歯の専門医」と「インプラントの専門医」がそれぞれ在籍しています。シニア世代の治療では、高血圧や糖尿病などの持病をお持ちの方も多くいらっしゃいますが、事前にしっかり全身疾患の確認を行い、治療中もモニタリングを徹底して安全第一の診療を行います。高い専門性を持った歯科医師が連携しているため、どのようなお口の状態であっても、科学的根拠に基づいた質の高い治療をご提案できます。「持病があるからインプラントは無理かも…」「他院で作った入れ歯がどうしても合わない」という方も、諦めずにぜひ一度ご相談ください。
親御さんがいつまでも自分の歯や、自分に合った義歯・インプラントで美味しくごはんを食べられることは、ご本人の幸せだけでなく、それを見守るご家族の安心にもつながります。
浦安院では、お一人おひとりのライフスタイルや「こうありたい」という願いに全力で寄り添います。ちょっとした食事の変化や、お口のお悩みがあれば、ぜひご家族みなさまでお気軽にいらしてくださいね。




