歯医者に通う理由は人それぞれです。
虫歯治療・歯周病治療・矯正治療のためなど、色々な方がいらっしゃると思います。
今回は、その中で、定期検診の重要性についてお話しさせていただきます。
ー目次ー
1.定期検診を行う理由は?
2.定期検診で行うこと
1.定期検診を行う理由は?
定期検診を行う理由は、3つです。
・病気発症の予防と再発予防のため
・病気の早期発見、早期治療を行うため
・セルフケア(お家でのケア)+プロフェッショナルケア(歯科医院でのケア)を行うため
実は、おうちで行う歯ブラシだけでは、歯についているバイ菌を60%しか落とせず、歯と歯の間のバイ菌を落としても、全体の90%しか落とせないと言われています。
セルフケアでは限界があるため、専門の機械を使った、定期的なクリーニングが必要です。
また、虫歯や歯周病は治療によって改善できますが、それとは別に、症状を引き起こす原因菌(バイオフィルム)を定期的に減らしていかないと、すぐに増殖してしまいます。
定期検診に通うと、虫歯・歯周病の早期発見ができるため、病気を悪化させることなく、予防することができます!
2.定期検診で行うこと
定期検診の流れは以下の通りです。
1)検査
2)染め出し
3)口腔内写真撮影
4)クリーニング
1)検査
全体的な虫歯・歯周病の検査、歯の揺れの確認を行います。
その後の結果説明は、デンタルXRというツールを使用し、患者様にも分かりやすい【イラスト付きの診断書】をお渡ししています。
イラスト付きの診断書がお手元にあることで、お家に帰った後も、その日の結果を振り返ることができます。
2)染め出し
歯に付着しているバイ菌は、通常だと目で見ることができないため、染め出し液を塗布して色を付け、バイ菌がどこに付着しているのか、目で見て確認していきます。
3)口腔内写真撮影
カメラで、お口の中の写真撮影をしていきます。
歯の裏側など、普段自分では見えないところまで細かく見ることができます。
4)クリーニング
染め出しで染まったところを中心に、バイ菌を落としていきます。
当院は、EMS社のエアフロープロフィラキシスマスターという機械を主に使用して、クリーニングを行っていきます。
これまでの、歯垢(プラーク)・歯石を削り取るスケーリングから、
・超音波を使って歯石を取り除くピエゾン
・糖パウダーを歯に吹き付け、歯垢や細菌の塊を除去するエアフロー
という2つの機能をあわせ持つ機械です。
この機械は、ほとんど痛みを感じることなくバイ菌を落とすことができるのも特徴です。
今まで歯医者さんでクリーニングを受けた時に痛みがあったという方も、この機械を使えばトラウマも克服されるかもしれません!
また歯の表面を傷つけることなく、しっかりとバイ菌を落とすことができるので、歯に対する負担も軽減することができます。
エアフローを使って歯の表面が綺麗になったら、歯と歯の間のバイ菌を除去していきます。
フロスや歯間ブラシ、スーパーフロスなど、患者様一人一人に合ったアイテムを使っていきます。
主な検診の流れはこのようになっています。
(場合によって、レントゲン写真、染めだし前の口腔内写真撮影も行います)
歯は治療回数が増えれば増えるほど、どんどん弱くなっていき、また虫歯になるリスクが上がってしまうと言われています。
しかし定期検診に通えば、虫歯・歯周病の早期発見・予防を行うことができ、歯の寿命を延ばすことができます。
皆さんも治療ではなく、予防のために歯科医院に通う習慣をつけてみませんか?
「今は虫歯はないから大丈夫」と思っている方もぜひ、歯科医院で全体的なチェック、専門の機械を使ったクリーニングを受けて、歯の寿命を延ばしましょう!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修