山口 大貴(歯科医師)
根管治療とはどんな治療?

根管治療とは、歯の内部にある「根管」と呼ばれる部分を治療する方法です。歯の中には神経や血管が通っている細い管があり、ここに問題が起きたときに行います。

具体的には、むし歯が深くなって神経まで達してしまった場合に神経を取り除く治療や、歯の根の先に膿がたまってしまった場合にその膿を取り除く治療を指します。「歯の神経を抜く」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、それがまさにこの根管治療です。
根管治療が必要になるケースとは

根管治療が必要になる代表的なケースは、むし歯が深く進行して神経にまで到達してしまった場合です。冷たいものや熱いものがひどくしみる、何もしなくてもズキズキ痛むといった症状があるときは、神経が炎症を起こしている可能性があります。

また、歯の根の先に膿がたまっているケースでも根管治療が行われます。歯茎におできのようなふくらみができている場合は、根の先に膿がたまっているサインかもしれません。このような症状に気づいたら、早めに歯科医院を受診されることをおすすめします。
栗林歯科医院での根管治療の流れ

栗林歯科医院では、根管治療を始める前に、保険診療で行うか自由診療で行うかをお選びいただいています。どちらの方法にもそれぞれ特徴がありますので、患者さんのご希望や歯の状態に合わせてご相談しながら決めていきます。

通院回数の目安としては、自由診療の場合は2〜3回程度、保険診療の場合は4〜5回程度となることが多いです。自由診療では使用できる薬剤や材料の選択肢が広がるため、治療にかかる時間や回数に違いが出てきます。

自由診療の根管治療は、専門的な知識と技術を持った歯科医師が担当します。使用する薬剤の種類が異なることで、治療成績に差が出る場合があります。費用や治療内容について詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
治療中や治療後に気をつけていただきたいこと

根管治療は、1回で終わる治療ではありません。途中で通院をやめてしまうと、せっかく治療を始めた歯の状態が悪化してしまうことがあります。治療が完了するまで、予約どおりに継続して通院いただくことがとても大切です。

また、治療中の歯はまだ弱い状態です。硬いものを噛んだり、治療中の歯で強く噛んだりすると、歯にヒビが入ったり割れてしまったりする可能性があります。治療が終わるまでは、できるだけ反対側の歯で噛むなど、治療中の歯をいたわるようにしてください。
根管治療で起こりうることやリスクについて

根管治療の途中で「フレアアップ」と呼ばれる現象が起こることがあります。これは治療中の歯が急に痛み出す症状で、偶発的に起こるものであり、事前に防ぐことは難しいとされています。

もしフレアアップが起きた場合は、処方された痛み止めを服用していただくことで症状は落ち着いていきます。ご来院いただいても、痛み止めの処方以外の処置は難しい場合がほとんどです。事前にこのような可能性があることをご理解いただけると、万が一のときにも落ち着いて対処していただけるかと思います。
この記事でご紹介した治療について(費用・期間・リスク)
治療の内容・期間・費用は、お口の状態によって異なります。詳しくは診察の際にご説明します。
根管治療(保険診療・自由診療)
治療内容:歯の内部にある神経や感染した組織を取り除き、根管内を清掃・消毒した後、薬剤を詰めて密封します。治療後は被せ物などで歯を補強することが多く、定期的な経過観察が必要です。
費用の目安:保険診療の場合:健康保険が適用されます。窓口でのご負担額は、負担割合や治療の内容によって異なります。
自由診療の場合:奥歯;150000〜170000円 前歯;110000円〜130000円 外科治療が必要になった場合は別途かかります(全額自己負担)
治療期間の目安:2週間〜数か月
通院回数の目安:2〜5回
主なリスク・副作用:
- 治療中や治療後に痛みが出ることがある
- フレアアップ(急性症状)が起こることがある
- 治療しても改善しない場合や再発する場合がある
- 歯が割れやすくなることがある
- 抜歯が必要になる場合がある
ご予約・お問い合わせは以下からどうぞ。


