ひな祭りの行事食

2025.03.16
Blog みんなが知りたい“歯”のはなし

3月3日はひな祭り。
桃の節句ともいい、女の子の健やかな成長を祝う行事です♪

ひな祭りでちらし寿司、はまぐりのお吸い物、ひし餅、ひなあられなど、縁起の良い行事食があります。
今回はひなあられについてお話していきます！

ひなあられは関東と関西で種類が異なるということをご存知でしょうか？
関東のものはポン菓子を砂糖でコーテイングしたもので、関西のものはもち米を使用し、醤油などで味付けをしたしょっぱいおかきが主流となっています。
関東と関西で食べているひなあられが異なるのは諸説があります。

　
関東でポン菓子のひなあられが主流になった理由は、江戸時代に売られていた「はぜ」がもとになったという説があります。
「はぜ」はもち米を煎って作られ、米がはぜると稲の花のようになることから、豊作を願ってお供えされていました。
元日に「はぜ売り」が現れるほど、江戸の町では煎ったお米がお正月の縁起物としてもてはやされていたと言われています。

関西でおかきが主流になった理由は、お釈迦様が亡くなった日に行われる法要の際にお供えされるおかきが元になったいるという説があります。
他にも「ひいな遊び」と呼ばれる人形遊びで、ひし餅を砕いて炒った米菓を食べたとされており、これがひなあられのルーツになったとか。

そしてひなあられは様々な色にも理由があり、色の数にも意味があるそうです。
基本的に3色、4色でつくられており、色については赤（血や命など、生命のエネルギー）、緑（新芽が広がる大地の緑）、白（雪で覆われた大地）、黄（紅葉を連想させる）などの意味があります。
基本の3色の赤、緑、白は「自然のエネルギーによって女の子が健康に育ちますよう」にという願いが込められています。
黄色が加わると四季を表し、「1年を通して健康に過ごせますように」という意味になります。

様々なルーツがあるひなあられですが「女の子が健康で毎日を過ごせますように」という意味が込められた素敵なお菓子です。
ひな祭りにはひなあられを用意して、家族みんなで幸せを願いましょう。ぜひ、関東と関西のひなあられの食べ比べもしてみてくださいね♪