今回は、始めた矯正治療について、実際の感想なども踏まえつつご紹介します。
1.矯正を始めた目的3つ
2.矯正前に抜歯
3.矯正前に分析
4.舌の裏側の筋を切除
1.矯正を始めた目的3つ
私が矯正治療を始めた目的は、3つです。
1)歯並びの改善をする
2)正しい噛み合わせになる
3)歯ブラシしやすい環境にし、歯周病予防を行う
2.矯正前に抜歯
まず、術前の写真がこちらです。
そして、矯正治療を始める前に、歯を動かすために邪魔な親知らずを抜歯しました。
画像の右下の真横に生えてる親知らずです。
※この写真では左下に写っています。
実際、治療を行っていて多くの患者さんの親知らずを抜歯したことがありますが、その中でも難易度が高い親知らずの抜歯だったので、抜歯した後はとても腫れて、患者さんに「お大事に」と言われていました…。
3.矯正前に分析
続いて、矯正前に分析を行いました。
矯正治療というのは、ただ歯を綺麗に並べるだけではなく、頭蓋骨と顎の位置などを正確に把握する必要があります。
特殊なレントゲン撮影を行い、画像のように顎の位置などをマークをつけていきます。
4.舌の裏側の筋を切除
分析を行った後、治療開始! と思いましたが、私は、舌小帯という舌の裏側の筋が極端に短いので、切除が必要でした。
矯正治療が始まると、MFTという、矯正治療のスピードを上げたり、後戻りの防止のための舌のトレーニングが必要なのですが、そのMFTに支障が出るくらい短いのです。
口を最大限開けて、舌が上顎につくのが正解なので、相当短いことが分かりますよね。
舌小帯という筋は、切除した翌日から傷の癒着が始まります。
癒着すると、切除した意味がなくなります。
よって、翌日から癒着しようとする組織を、自ら剥がす作業が始まります。
こちらも、想像以上に痛みがありました…。
初めの数日は常に痛みがありましたが、一週間もすれば剥がすことにも慣れてきました。
この写真が二週間後です。
ここから、ようやく本格的な矯正治療が始まります。
私の場合はまず、TADsという、小さなインプラントを上顎に埋め込みました。
そして、装置が入るようにセパレーターという、歯と歯の間に青いバンドを入れ、歯と歯の隙間をこじ開けます。
歯を動かす=痛いということなので、これが地味に痛いです…。
始めて4か月、患者さんの痛みに共感していたつもりだったんですが、まだまだ甘かったなと反省しました。
ですが、自分が痛みを経験すると、患者さんにさらに優しくなれるのでは!?と前向きな気持ちになりました!
これご覧になって、少しでも矯正について興味や疑問を持った方は、お気軽にご連絡くださいね!
栗林歯科医院 歯科医師 監修