今回は、顎関節症と歯が割れてしまうなどのトラブルについて、ご紹介します!
1.噛み合わせが悪いと起こるトラブル3つ
2.当院の顎関節症の検査法
歯科医院の最終目的は、噛み合わせをつくることです。
まずは、鏡でご自身の歯を見てみてください。
また、顎の部分に手を当ててみてください。
1.噛み合わせが悪いと起こるトラブル3つ
噛み合わせが悪いと、歯・骨・顎の3つのトラブルが起こる可能性があります。
1)歯が壊れると起こる症状
2)骨・顎が壊れると起こる症状
1)歯が壊れると起こる症状
歯が壊れると、下記の症状が起こります。
ー歯が壊れると起こることー
・歯根破折(歯の根っこが割れる)
・歯冠破折(歯そのものが割れる)
・マイクロクラック(歯にヒビが入る)
・チッピング(歯が欠ける)
歯が割れた例
2)骨・顎が壊れると起こる症状
噛み合わせが悪く、歯に均一に力が入らないと、歯周病の悪化や頭痛・耳鳴り・肩こりなどの全身の不調につながるだけでなく、顎関節症になる可能性があります。
ー顎関節症の症状ー
・顎が痛くなり開かなくなる
・口を開く時にパキパキ・カクカクと音がする
噛み合わせが悪い歯の例
顎の骨の大きさが均一でない例
顎関節症を治療する場合は、歯の矯正治療、補綴治療、スプリント療法(マウスピース)、顎関節ストレッチなどがあります。
歯の矯正治療とは、歯を動かして安心安全な位置へ移動し、正しい噛み合わせを作ることです。
補綴治療とは、虫歯や噛み合わせなどで無くなった歯を補うために被せる治療です。
スプリント療法とは、自分専用のマウスピースを作成し、顎を正しい位置に持ってくるという治療です。
スプリント療法(マウスピース)
顎関節ストレッチとは、当院の矯正専門医の安香先生が、長年培われた経験を元に作られた手法です。
顎関節ストレッチを行うことで、簡易的な改善が見込めます。
2.当院の顎関節症の検査法
当院の顎関節症の検査方法は、キャディアックスという機械で顎運動の検査を行い、顎の正しい位置を計測したり、顎関節症の原因を診査診断します。
この治療法は、ウィーン大学のスラビチェック教授により開発され、世界中で広がっています。
顎関節症の治療法はさまざまありますが、栗林歯科医院でも、最も信頼出来る安心安全な治療法として取り入れています。
私自身、2011年よりウィーン大学補綴科に留学して直接、スラビチェック教授から指導していただきました。
2016年には、栗林歯科医院の取り組みが認められ、ヨーロッパの国際学会で発表させていただきました。
今後も世界に向けて発信を続け、栗林歯科医院の患者さんが、常に安心安全な治療・予防を受けられるようにしていきます。
下記が当院の具体的な検査内容です。
ー当院の検査システム1日目ー
1)問診
過去・現在は、患者さんがどうであったか?
未来に向けて、どうなりたいか?をお聞きします。
2)口腔内写真の撮影
口腔内写真を撮影し、歯と歯茎、骨の状態を写真で記録します。
3)キャディアックス検査
顎の正しい位置を分析します。
4)顔貌写真の撮影
審美・目の平行性・耳の平行性・骨の状態・筋肉の状態・顔全体を様々な角度から写真で記録します。
5)噛み合わせ記録
ウィーン大学の特殊な材料で記録します。
6)顎の正しい位置を記録(RP)
7)模型の型取り
8)顎関節のレントゲン撮影
顎関節の形を記録します。
ー2日目までの間に行うことー
2日目までの間に、ブラックスチェッカーと呼ばれる、寝ているときの噛みわせを記録する検査を患者さんに行っていただきます。
※栗林歯科医院では、マウスピース類は全て歯科技工士により、バイオスター®という世界最高峰の機械で精密に作られています。
噛み合わせは、昼(意識)と夜(無意識)で診査しなくてはいけません。
ブラックスチェッカーは、寝ている時の噛み合わせ診断に適した装置で、世界中で使用されています。
ー当院の検査システム2日目ー
キャディアックスで、顎運動の検査を行います。
ー当院の検査システム3日目ー
担当医より、顎関節と噛み合わせに対しての結果説明を行います。
過去の歴史を経て、なぜ、今、このような状態になったのか?
また、未来、どのような事態が予測されるか?
その他、治療する場合の内容と期間・費用などを詳しく説明します。
最近では、紹介から、顎関節症で苦しんでいる方をご紹介いただく機会が増えていて悩んでいる方が多いんだなと感じています。
噛み合わせでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください!
栗林歯科医院 歯科医師 監修