A.本当です。
詳しくは下記でご紹介します。
無性に何かが食べたくなってしまうのは、ある栄養素が不足しているという身体からのサインかもしれません。
今回は「氷」と「チョコレート」の2つをご紹介します。
氷=鉄分不足
氷を無性に食べたい方は、鉄欠乏性貧血が関係しています。
鉄分は、血液の中で酸素を運ぶ赤血球にとって、とても大切な栄養素です。
鉄分が不足すると、脳に十分な酸素が行き届かなくなって、体温調節がうまく出来なくなります。
そうなると、口の中が乾いたり、暑さを感じるようになります。
温度が高くなった口の中や体温を下げようとして氷が食べたくなるのです。
女性は月経などもあり、男性より鉄欠乏性貧血になりやすいです。
鉄分不足におすすめなのは、大豆・レバー・ほうれん草・小豆などです。
また、赤血球を作るために必要な葉酸が豊富な牛乳・卵・イチゴなどもおすすめです。
チョコレート=マグネシウム不足
チョコレートの原料であるカカオは、マグネシウムの宝庫です。
マグネシウムは、生命活動における様々な場面で活躍しています。
人間が活動する上で大切なエネルギーも、マグネシウムがないと作ることが出来ません。
そのため、マグネシウムが不足すると、疲れやすくなったり、イライラするなどの症状が出ます。
しかも、マグネシウムは身体の中で合成できない成分です。
このような時にマグネシウムの補給源として、チョコレートやココアも良いのですが、これらは砂糖も多く含むため、過剰に摂取することはおすすめできません。
そのため、他の食材からも上手に摂りましょう!
マグネシウム不足におすすめなのが、ナッツ類・豆類・海藻類です。
特定の栄養素が足りていないと、身体は不足分を補うためにサインを出します。
日々の食生活を見直す機会として、体からのサインを見落とさないようにしましょう。
他にも、脂っこいもの、甘いもの、炭水化物、コーヒー、炭酸飲料など、無性に食べたくなるサインがあります。
ぜひ調べてみてくださいね。
参考文献
・鉄欠乏性貧血における氷食症(Pagophagia in iron deficiency anemia)
〜社会医療法人 大樹会 総合病院回生病院 内田立身、川内康憲〜
・鉄欠乏と異食症の関係 (第1報 思春期の鉄欠乏性貧血における異食症の実態)
〜河上智美、前田美穂、阿部勝巳、 山内邦昭、苅部洋行、福永慶隆〜
・氷食症に関する文献的考察
〜医療法人伊東会 伊東歯科口腔病院 廣瀬 知二〜
・マグネシウム給源としての チョコレート・ココアの可能性
〜東京大学大学院農学生命科学研究特任助教 石島 智子〜
栗林歯科医院 管理栄養士 監修