A、歯が白くなっている原因は
「初期虫歯」「エナメル質形成不全」が考えられます。
まず1つ目は「初期虫歯」です。
虫歯と聞くと歯に穴が空いていて黒くなっている状態を想像しますが、初期虫歯は歯が白くなっていることがあります。
歯の表面からカルシウムやリンなどが溶け出していく「脱灰」が進んでいくと歯が白くなっていきます。これを放置しているとどんどん脱灰が進んでいき、虫歯になってしまいます。
なので歯が白くなっているところは虫歯のリスクが高くなっている部分になります。
そこの虫歯を進行させない為にはフッ素が有効です。
お家での歯磨きの際にはフッ素が配合されている歯磨き粉やフッ素洗口液を使用したり、歯科医院に検診でいらっしゃった際にも高濃度のフッ素を定期的に塗布することが初期虫歯の進行を抑えることができます。
2つ目の原因は「エナメル質形成不全症」です。
これは主に遺伝や生まれつきの病気、胎内にいるときのなんらかの障害によって、エナメル質が正常に形成されなかった為に出来る白い斑点です。 エナメル質形成不全の場合、初期のむし歯と違って、フッ素などの処置で改善することは期待出来ません。
場合によってはそこを小さく削り、詰め物をすることもありますが年数がたつと劣化してくるなどのリスクがあり、定期的にやり変えを行う必要があります。なのであまりお勧めはしていません。
このようなことが考えられますが、患者様一人一人によって状態や対策方法は変わってきますので検診でいらっしゃった際などいつでも聞いていただければと思います。
栗林歯科 歯科衛生士 監修