Q.癒合歯の様子見はいつまで行えば良い?

癒合歯は、歯の形態異常の1つです。
癒合歯は、 2本以上の歯胚(歯の芽となるもの)が象牙質(神経や血管を保護する大事な組織)で結合し、歯髄腔も1つになっているもので、 永久歯より乳歯に多く見られ下顎乳中切歯・乳側切歯、下顎乳側切歯・乳犬歯部に多いです。

「前歯の形が何か違う、くぼみがある、なんか大きい」などと気づくことが多いです。
癒合歯だからといって何かすぐに治療が必要なわけではないですが、ただ、注意が必要です。

理由の1つ目は、くっついている部分の溝にばい菌が溜まりやすいことです。
普段の歯ブラシや仕上げ磨きを注意して行う必要があります。
また、溝を埋めるシーラントという治療や、フッ化物入りの歯みがき粉を適切に使用する、歯科医院にて定期的にフッ化物を塗布することがむし歯予防に効果的です。

理由の2つ目は、2本がくっついているため、生え替わりに影響してくる可能性があるためです。
根っこの吸収が正常に行われないと生え変わりの時期が遅れてしまい歯並びや噛み合わせに影響が出ます。

理由の3つ目は、癒合歯の下から生えてくる永久歯が元々ない可能性があることです。
生え替わりが始まる5〜6歳頃からX線撮影を行なって根っこの吸収や永久歯の数、位置を確認しましょう。

癒合歯を発見・指摘されても慌てる必要はありません。

大事なことは毎日フッ素入の歯みがき粉を使って歯ブラシを適切に行い、かかりつけの歯科医院で定期的に管理をしてもらい生え変わりを迎えることが大切です。

歯についてのお悩み、お気軽にご相談くださいね。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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