A.MFTとは、口腔筋機能療法というトレーニングのことです。
矯正治療は、歯を正しい位置に移動させますが、MFTは舌やお口周りの筋肉を鍛えて”舌癖”などを排除していきます。
舌癖とは、お口をポカンと開けていたり、舌を上下の歯の間から出したり、歯を舌で押したりする悪い癖のことを言います。
この舌癖が残ったままだと、ワイヤーなど矯正で歯並びを改善しようとしても、歯が動く力よりも舌の力の方が強いので綺麗に並ぶまでに時間がかかってしまいます。
また、時間をかけて歯並びを改善しても、歯並びが悪くなった原因が改善されていないと歯が後戻りを起こしてしまいます。
歯は、元に戻ろうとする力があるので、舌癖があるとあっという間に綺麗に並べた歯が元に戻ってしまいます。
必ずしも歯列不正の原因が舌癖、というわけではありませんが、多くは舌癖に原因があります。
MFTの目的は、
・矯正治療のスピードアップ
・矯正治療後の後戻りを防ぐ
・発音の改善
・舌の正しい位置を習慣化する
・唇が自然に閉じるようになる
・横顔が綺麗になる
があります。
ぜひ、目的を思い浮かべつつ、練習を行いましょう!
舌の正しい位置は、上顎の前歯より少し後ろの位置にあります。
その場所をスポット、といいます。
普段、無意識のときは、軽く唇を閉じ舌の先がスポットの位置にあるようにするのが正しい位置です。
舌全体が上顎にくっつき、歯列の中に収まっている状態が理想の舌の位置です。
MFTにはいくつか項目がありますが、1つ目はスポットの位置を覚えることから始めていきます。
やり方やポイントがあるので、ぜひ気になる方は歯科衛生士にお気軽に聞いてくださいね!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修