Q.子供の歯みがき粉(いちご味)は甘いけど大丈夫?
1.子ども用歯みがき粉が甘い理由
2.歯みがき粉の甘さの正体
3.むし歯予防に効果がある理由
4.Check-up kodomoの特長
1.子供用歯みがき粉がある理由
大人用の歯みがきみがき粉にはミントが含まれているため、ほとんどの子どもは苦いと感じます。
子供どもは大人用の歯みがき粉が苦手な方が多いです。
理由は、ミントのスースーした感覚が嫌いなことが多いからです。
そのため、子ども用の歯みがき粉はミントではなく、果物の甘い香りや味がするようになっています。
2.歯みがき粉の甘さの正体
甘い香りや味がするからといって、糖が含まれているわけではありません。
歯みがき粉の甘さは、キシリトールであることが多いです。
キシリトールは、むし歯の予防効果があると言われています。
キシリトールというものが日本で認可されてから、約20年が経ちます。
キシリトールは、最近ではガムの他にタブレットやグミ、さらにはクッキーなども売られています。
キシリトール自体は、糖アルコールの一種で天然の代用甘味料で、白樺やとうもろこしの芯を加工して作られているものを使っています。
代用甘味料は他にもソルビトール、マンニトール、マルチトールなどがあり、多くの食品に使われています。
3.むし歯予防に効果がある理由
キシリトールがむし歯予防に効果があると言われる理由は、下記の通りです。
1つ目に、歯を溶かす酸を作り出さない糖だからです。
むし歯は、むし歯菌が直接歯を溶かしたり、穴をあけているわけではありません。
むし歯菌が代謝をおこなう過程でショ糖などの糖を分解します。
その時に生成される酸(主に乳酸)によって歯を溶かしているのです。
ですが、キシリトールはミュータンス菌によって分解されることはなく、酸が全く生成されません。
そのため、むし歯ができない糖と言われています。
ミュータンス菌は、キシリトールをどんどん取り込むので、糖代謝が阻害され、ミュータンス菌の働きを弱めることができます。
そのため、長期的にキシリトールを取り込んでいるとミュータンス菌の繁殖力が弱まっていき、むし歯のできにくい口腔内の状態になるのです。
これが、キシリトールが虫歯予防に効果がある理由です。
歯科医院で販売されている子供用の歯磨き粉は、一般のものに比べてフッ素が多めに配合されています。
子供の歯はやわらかいですし、フッ素はそんな歯を強くする効果を持っています。
このためフッ素の量が気になるという場合は、歯科専売の子供用の歯磨き粉を使いましょう。
また、フッ素同様虫歯予防に効果的な成分としてキシリトールが挙げられますが、歯科専売の子供用の歯磨き粉の中には、キシリトールが配合されたものもあります。
むし歯予防の効果の高さ理由に子供の歯磨き粉で悩むなら、無理に大人用を使わせるのではなく、こうした歯科専売の子供用の歯みがき粉を使うのがベストです。
当院ではCheck-up kodomoという子ども用の歯みがき粉ををおすすめしています。
4.Check-up kodomoの特長
1)フッ素滞留性を高めた独自の新処方
2)フッ素が口腔内のすみずみまで広がりやすいペースト
3)歯や歯肉にやさしい低研磨性
4)少量洗口に適した少ない泡立ち、やさしい香味(ストロベリー/アップル/グレープ)
5)お子さんに好まれるかわいいキャラクターが記載されている
有効成分:フッ化ナトリウム NaF(950ppmF)
香味剤:香料、キシリトール、サッカリンナトリウム
日本製・医薬部外品
栗林歯科医院 歯科医師 監修