魚を食べると頭が良くなる、という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
魚の油には、脳の発達や働きを良くしてくれる、DHAが多く含まれています。
この成分がカギになります。
DHAは、人間の体内ではほぼ作ることができない必須脂肪酸の一種で、魚の中でも特に「青魚」に多く含まれています。
魚の特徴的な栄養素は、主に下記の内容です。
1.脳の発達(DHA)
2.神経の発達(DHA)
3.血液・血管の健康維持(EPA)
DHAは、人の体内では脳や網膜などの神経系に多く存在しています。
脳が作られる段階の子供や、神経が発達する段階の乳幼児のころに、特に意識して摂取して摂ると良いです。
また、DHAは母乳にも多く含まれていて、DHAを含まない調合乳で育てるよりも、認知機能が高くなるという結果があります。
現在では、市販の育児用のミルクにはDHAが添加されています。
さらに、成人では魚の摂取量が多い人ほど、認知症の発症リスクが低くなるという実験結果もあります。
魚の油にはもう一種類の栄養素、EPAという必須脂肪酸が豊富に含まれています。
EPAは、人の血液や血管の健康維持に重要な栄養素です。
血栓をできにくくするので、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防が期待されます。
バランスの良い食事を意識して、健康を維持しましょう!
栗林歯科医院 管理栄養士 監修