A.ハート舌は自然に治ることは難しいです。
そのため、手術が必要になることもあります。
治療法の2つを下記でご紹介します。
1.ハート舌とは
2.舌小帯の長さチェック
3.ハート舌の治療方法
1.ハート舌とは
ハート舌とは「舌小帯短縮症」といいます。
舌がハート型になっている原因は、舌小帯という舌の裏側と口の底をつなぐヒダが極端に短いことで、舌の運動が制限されて、舌を前に出すとハート型の舌になります。
舌小帯が極端に短い場合は、舌の運動が制限されて舌足らずになるなど発音に影響したり、食事に支障をきたす場合があるため、対処が必要です。
発音では、舌先を使う「さ行」「た行」「ら行」が言いにくい、聞き取りにくいなどがあります。
また、舌がお口の中の下の方に停滞するので、開咬・受け口という噛み合わせになってしまうこともあります。
遺伝性が高いと言われているので、ご両親に舌小帯が短い方がいる場合は、お子さんの舌小帯も短い可能性があります。
2.舌小帯の長さチェック
最大限お口を縦に開けて、上顎に舌先をつけるようにして、舌を上に上げてみましょう。
1)軽度
お口の縦の長さの半分以上舌が上がったら、症状が軽度の方です。この場合、日常生活での支障はほぼ見られません。
2)中度
舌をお口の縦の長さの半分までしか上げることができなかったら、症状が中度の方です。舌を前に出した時に、舌先がハート型にくびれます。
3)重度
舌の歯の高さより上がらない・または全く上げることができなかったら、症状が重度の方です。
舌小帯が舌の裏に隠れてよく見えない場合もあります。
舌小帯が短いことで食べ物が食べにくかったり、発音がしにくかったりすることもあります。
3.ハート舌の治療方法
治療方法は2つあります。
1)舌のトレーニング(筋機能療法(MFT))
筋機能療法という方法では、舌と唇のトレーニングを行います。
当院では筋機能療法(MFT)は、矯正患者さん中心に行っています。(最大18回・110,000円(税込))※初診料は別となります
2)舌小帯切除
舌小帯切除術は、舌小帯を切除する方法です。
舌小帯切除を行い、舌が動ける範囲を広げたりして、状態の改善をします。
また、舌小帯切除を行うと、ハート舌が改善します。(舌小帯切除は保険適用で3,000円程度です)
来院回数:2回所要時間:30分・15分※上記は、舌小帯切除のみの費用・時間です※筋機能療法(MFT)を行うと、矯正治療が後戻りしにくくなります※初診の方は初診料がプラス¥4,000程度かかります
舌小帯が短いことで食事がしにくい、発音しにくいなど、症状が出る場合があります。お悩みの方や、お子さまの状況が疑わしい方は、お気軽に当院にご相談くださいね!
栗林歯科医院 歯科医師 監修