今回は、むし歯になりにくいおやつの食べ方を4つご紹介します。
1.おやつを食べる時間・量を決める
2.おやつの内容を変える
3.おやつを食べた後は歯みがきを行う
4.甘い飲み物を飲む時間を決める
1.おやつを食べる時間・量を決める
むし歯になりにくいおやつにするには、おやつを食べる時間・量を決めることが大切です。
砂糖が含まれた甘いおやつは、ミュータンス菌というむし歯菌のエサになります。
むし歯菌は、酸を出して歯を溶かします。
むし歯菌のエサである甘いものをダラダラ食べてしまうと、お口の中に砂糖が入っている時間が増えることで酸が歯を溶かし続け、むし歯になりやすくなってしまいます。
そうならないよう、おやつを食べる際はお皿やコップに1回分の量を分け、食べる時間を決めましょう。
2.おやつの内容を変える
おやつを食べる時は、歯に良いおやつにするのもおすすめです。
歯に良いおやつは下記4つです。
1)カルシウムが含まれたもの
カルシウムには、歯を丈夫にしてくれる働きがあります。
2)キシリトールが含まれたもの
キシリトールが再石灰化を促し、歯を丈夫にしてくれる働きがあります。
3)噛みごたえのある食べ物
よく噛むことで唾液が分泌されます。
また、顎が鍛えられます。
4)甘くないおやつ
果物や野菜類、小さいおにぎりなども、およりむし歯になりにくい、良い習慣となります。
甘くないおやつは、お子様の場合は特に、栄養のバランスを補うこともできます。
反対に、歯にあまり良くないおやつは、下記2つです。
1)粘着性の高い食べ物
2)飲み込むまでに時間がかかる食べ物
飴やキャラメルなど、歯にくっついたり、飲み込むまでに時間がかかるものは、歯に対しては、あまり良くないおやつです。
3.おやつを食べた後は歯みがきを行う
食事中とその直後は、必ず歯が溶けている時間があります。
ですが、
・食事の回数が多い方
・食事時間が長い方
・糖分を多く摂取する方
は、その度に歯が溶けている時間が長くなるため、むし歯になりやすくなります。
おやつ・ご飯を食べた後はそのまま放置せず、歯みがきを行いましょう。
食べたら磨く、ということを習慣にすることが大切です。
4.甘い飲み物を飲む時間を決める
スポーツ飲料や、乳酸菌飲料、炭酸飲料を必要な時以外に飲まないことが、むし歯になりにくい生活習慣につながります。
また、飲み物は手軽に摂取しやすいですが、特に就寝前や睡眠途中に、糖分が含まれた飲み物・食べ物の摂取は控えましょう。
また、意外な落とし穴ですが、無糖でも炭酸水は酸性寄りなので、むし歯になりやすい飲み物です。
おやつの食べ方・飲み方1つ変えることで、少しずつむし歯になりにくい生活習慣にしていくことができます。
少しずつ工夫して、むし歯知らずの習慣を身につけましょう!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修