今回は、歯ブラシだけでバイ菌を何%落とせているか、ご紹介します。
1.歯ブラシで落とせるバイ菌
2.バイ菌が残っていると起こること
3.バイ菌を落とすための方法
1.歯ブラシで落とせるバイ菌
歯ブラシだけでは、歯についているバイ菌を60%しか落とせないと言われています。(クリニカ調べ)
歯ブラシだけでは、磨けない部分があるのが理由です。
バイ菌が残りやすい部分は、
1)歯と歯ぐきの境目
2)歯と歯の間
が多いです。
バイ菌を落とすために、歯ブラシ+デンタルフロスを使用することで、バイ菌除去率は60%から86%まで上がると言われています。
歯垢(プラーク)除去率が1.5倍まで上がります。
(山本ほか:日歯周誌、1975)
2.バイ菌が残っていると起こること
バイ菌が残っていると
1)むし歯になる
2)歯周病になる
3)石灰化して歯石になる
の3つの原因につながります。
溜まったバイ菌のかたまりの歯垢(プラーク)がそのままになっているとだんだんと石灰化します。
2~3日で石灰化し始め、放っておくと歯石へ変化していきます。
歯石になる前に、きちんとバイ菌を落としましょう!
3.バイ菌を落とすための方法
バイ菌を落とすためには、歯ブラシ以外のグッズを使うことが大切です。
フロスを合わせて使うことで、歯と歯の間のバイ菌を落とすことができます。
また、さらに予防するため、「染め出し液」を使うと、バイ菌が見えるようになります。
バイ菌を染め出すことで、染まった部分を磨けば良いので、歯みがきの時間短縮が可能になります。
当院では、染め出し液はプラークチェックジェルBRをおすすめしています。
この染め出し液の特徴は、バイ菌が2色に分けて染まる点です。
歯に付着してから、
・数分後の新しいバイ菌はピンク色
・72時間以上時間が経ったバイ菌は紫色
の2色に染まります。
普段の生活に歯みがきグッズを取り入れて、お口の中の病気を0にして、快適な毎日を過ごしましょう!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修