今回は、ホワイトニングできる方、できない方についてご紹介します。
1.治療後にホワイトニングできる方
2.ホワイトニングに適さない方
3.ホワイトニングを行っても効果がない歯
1.治療後にホワイトニングできる方
1)むし歯・歯周病がある方
2)歯にひびが入っている方
3)知覚過敏の症状がある方
上記の場合は、しっかり治療を行い、完治してからホワイトニングを行う必要があります。
理由は、ホワイトニングの際に使用される薬剤は、歯の表面のエナメル質と呼ばれる層を漂白します。
むし歯や、歯に大きなひびがあると、象牙質の内部にある歯の神経にまで、影響が出て痛みが出たりしみたりする恐れがあります。
そのため、当院ではむし歯・歯周病の治療を終えてから、ホワイトニングを行うようにしています。
また、歯ぐきが極端に下がっている方は、一般の方と比べ痛みが出やすい場合もあります。
その場合は一度、歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。
現段階で知覚過敏の症状が出やすい方も、同じく痛みやしみる可能性があります。
2.ホワイトニングに適さない方
1)14歳以下の方
2)妊娠中・授乳中の方
3)無カタラーゼ症の方
4)光線過敏症の方(オフィスホワイトニングの場合のみ)
5)テトラサイクリン変色歯の方
上記は、ホワイトニングに適さない方です。
1)14歳以下の方
歯が成長途中の方に対しては、ホワイトニングをお控えいただいています。
2)妊娠中・授乳中の方
薬剤が直接身体に影響を及ぼすことはありませんが、妊娠中のホルモンバランスなどが関係し、体調に影響を及ぼす可能性があるため、当院ではお控えていただいています。
3)無カタラーゼ症の方
過酸化水素水を分解する【カタラーゼ】が不足している方を、【無カタラーゼ症】と言います。
ホワイトニングの薬液の成分は過酸化水素水のため、無カタラーゼ症と診断された方はホワイトニングを行うことができません。
4)光線過敏症の方(オフィスホワイトニングの場合のみ)
オフィスホワイトニングでは、施術中に光の照射を行うため、お口や唇に異常が起きる可能性がある方は、当院ではお控えいただいています。
5)テトラサイクリン変色歯の方
幼少期に、テトラサイクリン系の抗生物質を服用し、歯がグレーになっている方は、歯の形成時に色素が沈着してしまっているため、ホワイトニングのみで満足のいく効果が実感しにくいケースがあります。
白くなるまでに時間もかかってしまうことが多いので、変化の状態によって、ホワイトニング以外の歯を白くする方法を提案させていただくこともあります。
このテトラサイクリン歯の変色の度合いは、以下の4つに分かれていて、当院の場合、F1・F2はホワイトニングが行える方です。
F1:淡い黄色、褐色、灰色で歯冠全体が一様に着色されていて、縞模様は見られない
F2:第1度よりは濃く歯冠全体が一様に着色されていて、縞模様は見られない
F3:濃い灰色、青みがかった灰色で縞模様を伴うもの
F4:着色が強く、縞模様も著名なもの
3.ホワイトニングを行っても効果がない歯
虫歯の治療をしたことで、残っている自分の歯が少なくなった箇所や、補綴物がかぶさっている歯は、ホワイトニングの適応外となります。
ホワイトニングは自分の歯(天然歯)にしか効果がありません。
つまり、治療した際に補われた補綴物(レジンや詰め物)はホワイトニングされないため、あらかじめどこまで白くするか、もしくは応急処置としてむし歯の治療だけ行っておき、最終的に歯の白さに合わせて、補綴物の色合いを決める必要があります。
ホワイトニングを行う前に、歯科医師の診査・診断を行った上で、どのタイミングでホワイトニングを行うかを話し合うことが大切です。
歯が綺麗だと気分も上がりますし印象も変わりますよね!
ホワイトニングにご興味がある方は、是非一度、当院へご相談ください!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修