1.抜歯が必要なケース
2.矯正後の後戻りの原因
3.矯正用のインプラントの必要性
4.矯正中の見た目は気になる?
5.矯正中に食べれないもの
1.抜歯が必要なケース
永久歯が生えた方の矯正の場合、親知らずに関しては、抜歯するケースがほとんどです。
(歯並びを作る上で使用する場合を除きます)
抜歯しない場合の例は、下記の通りです。
・必要な本数(上14本、下14本)に足りない方
・歯を動かす際に顎や歯のサイズの影響で、親しらず以外の歯を抜いて歯並びを構築していくケースなど
栗林歯科医院ではしっかりとした検査の上で、本当に抜歯が必要なのか診断します。
矯正するからと、むやみに親しらず以外の歯を抜くことはありません。
抜歯が必要な場合は、なぜ歯を抜かなければならないのか、抜歯した場合としない場合、治療後にどんな差が出るかなど、ご納得いただけるまで、しっかりとご説明いたします。
2.矯正後の後戻りの原因
身近な方で、昔矯正していたものの既に後戻りした体験談を聞いたりし、「矯正は結局、後戻りしてしまうもの」と思っている方も多いです。
しかし、そんなことはありません!
以前の記事でもご紹介しましたが、後戻りの原因として考えられるのは、
・親しらずの抜歯をしていない
・保定装置をつけていない
・唇と舌のトレーニング不足
などが挙げられます。
後戻り防止のためには、矯正終了後の注意事項を守っていただき、3か月に1回の検診時に後戻りしていないか、舌の癖が出ていないかなどをチェックすることが大事です。
3.矯正用のインプラントの必要性
当院の矯正治療はTADsという、ミニインプラントのようなネジを打ち、固定元を作って行う矯正治療です。
何故このような装置を使うかというと、お口の中は柔らかい組織ばかりで、固定元にできるような硬いものは歯しかありません。
歯を固定源にしてしまうと、力が加わった歯が動きます。動かしたくない歯も動いてしまうので、あまり良い状態とは言えません。
そんな問題を解決できるのが、TADsです。
TADsをするメリットは、しっかりとネジを骨に埋め込むことによって、安定した固定源を口腔内に作る事ができ、理想な噛み合わせを構築する事が可能になります。
4.矯正中の見た目は気になる?
見た目に関しては、私も最初はとても気になりましたし、嫌でした。
しかし、矯正経験者に矯正を始めた後、見た目の感想を聞くと、ほとんどの方が’慣れた‘’と言っています。
断言はできませんが体感として、ご本人と周りの人が見慣れてくるせいか、時間とともに気にならなくなるんだと思います。
5.矯正中に食べれないもの
矯正をして食べれなくなった。なんて声を1度は聞いた事がありますよね。
実際のところは矯正治療をして食事ができなくなるわけではなく、1ヶ月に一度、ワイヤーの締め直しや交換をすると、デコボコな歯並びが真っ直ぐになろうと歯が動きだします。
それに伴い、食事をすると歯が痛い、という症状になります。
歯が動くメカニズムは、下記の画像をご覧ください。
骨の吸収と再生を繰り返しながら、矯正治療は進んでいきます。
そのため、一時的に硬いものや歯応えのあるものが食べられなくなることはありますが、痛みが落ち着いてきたら、食べられるようになるのでご安心くださいね!
歯が動くメカニズムについて
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修