今回は妊娠性歯肉炎についてお話をさせていただきます。
妊娠期は女性の一生の中で口腔内トラブルをきたしやすい時期だといえます。
原因としては、
1.女性ホルモンの分泌が増加
歯周病の細菌層に影響を与えたり、唾液の分泌量やねばつきの程度の変化がある
2.つわりにより、十分に歯磨きができなくなり、お口の中で歯周病菌が繁殖しやすい環境を作ってしまう
などがあり、それによってお口の中の衛生状態が悪化し、歯ぐきの腫れ、出血が起こったりする妊娠性歯肉炎になってしまいます。
妊娠性歯肉炎にかかると、
それが原因で、低体重児、早産(切迫性早産)のリスクが通常の7.5倍になるデータもあります。
これは喫煙やアルコールが及ぼす影響(1.5~2倍)よりも遥かに高い数値と言われています。
その予防法としては、口腔ケアをしっかり行うことが大切です。
妊娠期の歯磨きのポイント
①小さめの歯ブラシを使用する
時間がかかったり、磨くことが難しくなりますが、
お子様用の歯ブラシや先が細くなっているタフトブラシでも大丈夫です。
②1日に1回は必ず綺麗にする
歯磨きは、1日1回は丁寧に行うようにしましょう。
タ夜寝る前に歯磨きを丁寧に行うことがベストですが、無理な場合は、体調が良い時を見計らって、1日のどこかのタイミングで丁寧に磨くように心がけましょう。
③ダラダラ食べをしない
甘いものや、酸味のある食べ物をダラダラ食べているの虫歯のリスクは上がってしまいます。
時間を決めたり、量を少なめにするなど気をつけましょう。
④音波歯ブラシを利用する
音波歯ブラシを利用することで、歯磨きの時間を短縮することができます。
当院でお勧めしている電動歯ブラシは【CURAPROX】で、、1分間に22,000~42,000回の音波振動が汚れを分解してツルツルの歯にしてくれます。
⑤洗口剤を利用する
どうしてもつわりが酷く、歯磨きができない場合は、洗口剤で口をゆすぐことをおすすめしています。
洗口剤で口をゆすぐことで、まったく何も行わないよりも効果があります。
歯周病に効果がある洗口剤
引用元 https://bee.co.jp/product/single.php?p=86
虫歯に効果があるフッ化物洗口剤(フッ素)
引用元
https://www.listerine-jp.com/
https://www.earth.jp/mondahmin/
また、歯科医院での検診もすごく大切になってきます。
妊娠中にも検診(むし歯の検査、歯周病の検査、クリーニング)を受けていただき、
これから生まれてくるお子様の為にも、健康なお口の中を保ちましょう!
何か分からないことなどありましたら、お気軽にお声がけください ♩
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修