今回は虫歯の原因・治療法・対策について少し詳しくお話ししたいと思います。
「絶対に虫歯になりたくない貴方へ送る6つの知識 前編」はこちらから
目次
4. 虫歯レベルによる治療法
5. なぜ虫歯の手前で歯が白くなるの?
6. 歯石除去の必要性
4.虫歯レベルによる治療方法
どのレベルの虫歯でも必ず何故虫歯になったのか原因を検討し、原因除去である歯磨き指導・生活指導を行い、その後治療を行います。
CO:フッ化物塗布を行い、再石灰化を期待します。
C1:虫歯の部分を全て削り、CR充填(プラスチックの詰め物)やメタルインレーの作製を行います。
C2:虫歯の部分を全て削り、CR充填やメタルインレーの作製を行います
C3:症状がある場合、神経を取る処置(抜髄)をまず行い、痛みをとります。ない場合は生活指導後に神経をとる処置を行います。神経を取る処置を行った後は数回根の管の清掃・拡大を行い、土台を立てて被せ物を製作します。
C4:基本的には抜歯となってしまうことが多いです。残す場合もクラウンレングスニングなどの外科的な処置が必要となることが多いです。
このように虫歯のステージによって治療の内容、回数は変わってきます。
目で見ただけでは進行度合いは分からないことが多いです。探針で触ったり、レントゲンを撮影したり複数の検査を行って診断します。
5.なぜ虫歯の手前で歯が白くなるの?
歯の表面はエナメル小柱と呼ばれる柱状の構造が密集・整列しています。それが酸によって溶かされることで小さな穴が空いたように変化します。
光の屈折率が健全な歯質と変わり、光の乱反射が起こり透明感が消え、白っぽくみえます。
これは気泡がたくさん含まれた氷が白く見えるのと同じ原理(ミー散乱)です。
フッ化物塗布やフッ素入り歯磨剤を使用することによってこれらは再石灰化し、白濁を元に戻すことが出来ます。
フッ化物を取り込んだ歯は以前の歯よりも溶けにくいことがわかっているため積極的に使っていきたいところです。
虫歯は出来るだけ早期発見することが今ある歯を残すことにつながるため、定期的に歯医者さんでチェックしてもらうと良いでしょう。
6.歯石除去の必要性
細菌がつくり出したグルカンが長時間堆積し、唾液や歯肉溝液中のカルシウムが結合することで固まったものを歯石といいます。
歯石自体に病原性はありません。しかし表面がとても粗造なため、新たな細菌付着の足場となり、歯周病の進行に強く関与します。
栗林歯科医院ではメディカルトリートメントモデルに基づいて検査・治療を行い、終了後は3ヶ月に1度、定期検診を受けることを推奨しています。
栗林歯科医院 歯科医師 監修