絶対に虫歯になりたくない貴方へ送る6つの知識 前編

今回は虫歯の原因・治療法・対策について少し詳しくお話ししたいと思います。

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目次
1. なぜ虫歯になる?
2. 虫歯ができやすい・できにくい人の違いは? 
3. 虫歯のレベル(CO~)

1.なぜ虫歯になる?

虫歯の原因は細菌です。
唾液中にはたくさんの細菌が潜んでいます。
唾液中の虫歯菌は歯の表面に付着し、糖分を餌にグルカンと呼ばれるネバネバ成分を作ることで歯に強く付着します。
さらに、糖分を餌に酸を産生することで歯が溶かします。
初期の段階ではエナメル質の表面下が溶けるため、穴はあいていません。
しかし溶けるのが進行すると表面のエナメル質が噛む力などの外力に抵抗できなくなり、穴があきます。

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一度穴があくとそこは歯ブラシが届かない凹みとなり、細菌を除去することが出来なくなり、歯磨きをしても細菌は残り、どんどん穴が深くなっていくため削って穴を埋める必要があります。

スウェーデンのアクセルソン博士による6年間の虫歯の発生を調べた研究では虫歯治療を全て終えて1年に1回検診を受けた群は虫歯治療とセルフケア指導を受けて3ヶ月に1回メインテナンスをした群
の倍虫歯が発生したという結果になりました。

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きちんと1年に1回検診を受けても虫歯の発生は防げないこと、全ての虫歯を治療し終わっても数年で虫歯になる、治療は虫歯の発生を防がないという研究結果は衝撃的なデータとして世界中に知れ渡りました。
自己流のブラッシングでは必ずどこかに磨き残しが出来てしまい、そこが虫歯になってしまうことから定期的に歯科医院で磨き残しの確認と除去をすることが勧められます。

現在できる虫歯の一番の対策は歯科医院に行って歯磨き指導を受け、毎日歯磨きをして3ヶ月ごとに定期検診を受けることでしょう。

2.虫歯ができやすい・できにくい人の違いは?

虫歯になりやすいかどうかのリスク評価に

①唾液中の細菌の量
②唾液の質(歯を守る力)
③食習慣 があります。

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①虫歯の菌は酸を出すことで歯を溶かします。唾液中の細菌の量が多い人は菌が歯に付着しやすかったり、酸を出す菌の数が多いため、虫歯になりやすいと考えられます。
②唾液には細菌が出す酸を中和する能力や、食渣を洗い流す作用、抗菌作用、再石灰化作用などがあります。中でも酸を中和する能力が低い人は長時間歯が溶けることになり、虫歯になりやすいと考えられます。
③食事中とその直後は歯が溶けている時間が必ずあります。食事の回数が多い方、食事時間が長い方、糖分を多く摂取する方は歯が溶けている時間が長くなるため、虫歯になりやすいです。
これらのリスクは唾液検査を行うことで、評価することができます。 栗林歯科医院では唾液検査を行い、患者さんそれぞれにあった虫歯対策を指導させていただいています。

3.虫歯のレベル(CO~)

虫歯のレベルは歯の構造のどの部分まで進行しているかによって分類されます。
進行状況は目でみるだけでは確実な判断ができないことが多いため、触診やX線検査や症状などから判断します。

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CO:初期虫歯。表面下が溶け、色が健康な歯質とは異なるが穴は空いていない状態。
C1:エナメル質に限局する虫歯。初期虫歯が進行し、エナメル質表面に穴が空いた状態。
C2:象牙質にまで達する虫歯。水がしみたり、甘いものがしみたりなどの症状が出ることがある。
C3:歯髄にまで達する虫歯。何もしなくても痛みが出ることがある。
C4:根っこのみ残っている虫歯。神経は死んでおり、噛まないため、痛くないことが多い。

初期のC1から初期のC2に進行するまでに8年(中央値)、初期のC2から象牙質の真ん中まで進行するのに3年かかる(中央値)という研究があります。
初期の進行自体は遅いですが、進行するにつれて進行がはやくなることからも、早期発見は重要です。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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