「検診に通っているから虫歯はできない!」
「歯磨きは毎日しているから、お口の中はきれいだ!」
と思ったことありませんか??
そう思ってる方も少なくはないはずです。
しかし、そうとは限りません。
歯ブラシでは、全体の65%しか歯垢は除去できません。
そして、いくら検診に通っていても日々のセルフケアができていなければ、虫歯はできます。
毎日歯磨きをしていても、ばい菌が綺麗に取れていなければもちろん意味がありません。
そこで今日は、お家でのセルフケアで、歯ブラシの次に重要な補助用具についてお話ししたいと思います!
歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢が残りやすい部分になります。
歯ブラシと補助用具を使用するだけで、歯垢除去率が1.5倍に向上したという報告もあります。
補助用具は基本的に
■ 歯間ブラシ
■ デンタルフロス
■ 糸ようじ
があります。
どっちがいいのかな?と思われる方もいると思いますが、お口によって適しているものは違います。
この下の場合は、歯と歯の間に隙間がほぼ見えないのでデンタルフロスが適しています。
下の場合は、隙間があるので歯間ブラシが適しています。
ただ、隙間がないと思っていても腫れていたり、歯石で隙間が埋まってる場合もあります。
もし自分が何を使用したらいいか分からない!と言う場合は一度ご相談いただければと思います。
歯間ブラシ、デンタルフロスにも様々な種類があるので、自分が使いやすいものを使用するようにしてください!
歯間ブラシ
《目的》
歯と歯の間の歯垢除去効果
虫歯や歯周病の予防
口臭の予防や改善
《ブラシの素材》
◯針金タイプ
針金にブラシがついているもので、ばい菌を落としやすい反面、強い力によって歯肉を傷つけることがあります。
水洗いをすることで、目安として1〜2週間程度繰り返し使用することが可能です。
◯ゴムタイプ
柔らかく歯肉を傷つけにくいため、針金タイプと比較すると歯垢の除去率は低下しますが、歯間ブラシを使い始めたばかりの人に推奨されます。
曲げてしまうと破損や劣化が生じやすいため、奥歯の清掃には向いていません。
《ハンドルのタイプ》
◯I字型
ハンドル部分がまっすぐになっており、前歯部に使用しやすいです。
奥歯に対しては曲げて使用しますが、操作性に優れず慣れが必要です。
◯L字型
ハンドル部分が長く、ブラシの根元部分でL字型をしているもので、前歯部だけでなく奥歯の清掃に使用しやすいです。
一方力がかかりやすいため、歯肉を傷つけやすい欠点があります。
《サイズ》
サイズは大きく分けて「3S、SS、S、M、L、LL」の6種類に分けられます。
ただ製品によっても異なる場合があります。
大きい隙間に小さい歯間ブラシを通してもばい菌が取れなかったりするので、サイズがわからなければ私たちが確認いたしますので、歯科衛生士にお声掛けください。
デンタルフロス、糸ようじ
《目的》
歯と歯の間の歯垢除去効果の向上
虫歯や歯周病の予防
口臭の予防や改善
虫歯や歯周病、被せ物の適合不良を早期発見
デンタルフロスを使ってていつも同じところで引っかかったり、フロスがほつれてしまう、フロスが切れてしまうなどがある場合は、虫歯や被せ物の適合不良の可能性もあります。
《デンタルフロスの糸の種類》
◯ワックスタイプ
繊維がワックスでコーティングされているので、歯と歯の間に挿入しやすく、またフロスが切れたりバラバラになりにくいです。
初めて使用する方や、被せ物が多い方にはワックスタイプがオススメです。
◯ノンワックスタイプ
繊維がワックスで固められていません。
繊維が広がって歯の表面にフィットするので、ばい菌落としの効果が高いのが特徴です。
ただし、引っかかると切れたりほつれたりしやすいです。
《糸ようじの種類》
◯F字型
前歯への使用に適しています。
持ちやすく、細かく手を動かすのが苦手な方やお子様まで、幅広く使えるので、初めて補助用具を使用する方に最適です。
◯Y字型
奥歯への使用に適しています。
前歯と奥歯で使い分けが面倒という場合には、前歯も奥歯も使用できるY字型をお勧めします。
歯間ブラシもデンタルフロス、糸ようじも歯茎の状態がよくないと初めは出血します。
しかし、しっかりと使い続けると出血も落ち着いてきて、健康な歯茎へ近づいて行きます。
使い続けても出血が良くならない場合は一度、確認させていただければと思います。
今日お伝えしたことを、ぜひお家でのセルフケアへ取り入れてみてください。
お口の中が健康へ繋がります!
また、ご不明点やお聞きしたいことがございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修