実は歯周病を改善する栄養素があることが報告されています!
歯周病は生活習慣病の1つで、はみがきの方法や頻度だけでなく不規則な食生活やホルモンバランスの乱れ(特に閉経後や妊娠)も原因になります。
そこで歯周病の改善を促す栄養素を紹介します!
①ビタミンC
歯周病は歯肉のコラーゲン繊維というものを破壊してしまいますが、ビタミンCには壊れたコラーゲン繊維を修復するはたらきがあります。
ビタミンCは主に野菜や果物に多く含まれます。特にゴールドキウイやブロッコリーに豊富に含まれています。
ちなみにビタミンCは水に溶けやすく一度に多く摂取しても余分なものは体の外に排出されるため一度に食べるのではなく3食に分けて食べることがおすすめです。
②EPA・DHA (n−3系脂肪酸)
歯周病の症状として炎症がありますが、EPAやDHAは炎症を抑制することが報告されています。
EPAやDHAは体の中で作ることができないため、普段の食事から取り入れることが必要です!
これらはサバやアジといった青魚に多く含まれています。
③体重減少、低脂肪食
こちらは栄養素ではありませんが、肥満な方が体重減少によって全身の炎症が軽減され歯周病の病態が改善されたことが報告されています!
そのため歯周病があり肥満な方は体重減少も有効とされています。
ここまで栄養素について紹介しましたが、もちろん歯周病は食事だけでは予防や改善はできません。普段からのはみがきや歯医者での治療やメインテナンスもしっかり行いましょう!
【参考文献】
①厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)
②三辺正人「生活習慣病としての歯周病食栄養指導対策」