失ってしまった歯を補うために使われる”入れ歯”。
本日はその入れ歯の取り扱い方法についてお話ししていきます。
入れ歯は食事をしっかり噛むために使用するのはもちろんのこと、
口元の張りがでて見た目がよくなったり、発音がしやすくなったりする効果もあります。
つまり、生活をしていく上でとても重要な役割があるのです。
ー新しい入れ歯ー
新しい入れ歯を入れた時は、いきなりなんでも噛める訳ではなく、慣れるまでに時間がかかります。
お口の中の動きに合わせて、強く当たってしまうところなどがあり、最初は歯科医師による調整が必要となります。
ただし、入れ歯は道具なので、調整と柔らかいものなど食べやすい食事での使用を続けてもらうことによって、だんだんと硬いものも噛めるようになってきます。
また、入れ歯を入れたことにより、発音がしづらくなることもありますが、基本的には入れ歯を入れているお口の状態に順応してきて、問題なく発音ができるようになります。
ー入れ歯の着脱ー
部分入れ歯の場合は入れ歯を固定するための銀色のバネがついています。
入れ歯を外す際は、そのバネのところを指で引っ掛けてもらって、歯の先端の方に押し上げてもらうと、外れてきます。
コツは、バネを外に広げるようなイメージで押し上げることです!
入れ歯をはめる際は、バネを歯の位置に合わせて、そこから歯の根本の方へ押してもらうとはまってきます。
入れ歯の装着になれてくるとある程度位置を合わせて、噛んで入れてしまう方が稀にいらっしゃるのですが、それは入れ歯が壊れる原因になりますので、やらないようにしてください。
入れ歯の外すタイミングは主に①寝ている間、②歯ブラシをしている時、です。
ずっと入れ歯を入れていると、入れ歯の下の歯茎が炎症を起こす原因にもなるため、歯茎を安静にする時間も作ってください。
ー入れ歯の洗浄ー
入れ歯も歯と同様汚れがたくさんついていきます。
そのため、ご自身の歯ブラシをする際は入れ歯を外してもらい、お掃除していきます。
1番大事なのは、ご自身の歯と一緒で、入れ歯用の歯ブラシかもしくは手用の歯ブラシで綺麗に汚れをとることです。
それに追加して、入れ歯洗浄液を1週間に1,2回程度使用していただけると綺麗な状態を保ちやすくなります。
お掃除する際は落としたりしないように注意してください!落とすと変形してしまうおそれがあります。
また、入れ歯を入れることで汚れが残りがちなところは、ご自身の歯の入れ歯のバネがかかっているところです。入れ歯を支えるための大事な歯なので、今まで以上に歯間ブラシやタフトブラシを用いて清潔に保ちましょう。
綺麗に洗った入れ歯は水や義歯洗浄剤につけて保管して下さい。
乾燥したままでは変形の原因になります。
入れ歯を使っていて、入れ歯が外れやすくなったり、傷ができたり、何か不都合が出てきた場合はいつでもご相談ください。
入れ歯も使っているとすり減ってきたり、劣化もしていきます。
定期的な歯科受診は忘れないようにして、口腔内をいい状態に保つようにしましょう。
栗林歯科医院 歯科医師 監修