基本的には問題ありませんが、気になるようであれば一度受診することをお勧めします。
子供の歯ぎしりの原因にはいくつか考えられます。
1.歯が生え始めることによって起こるかゆみを解消している
歯が生え始めるときというのは、刺激された歯茎にかゆみが生じます。
そのかゆみを解消するために歯ぎしりをすることがあります。
2.歯並びやあごの位置を調節し嚙み合わせをよくしている
顎が成長するに伴い、噛み合わせも変化します。
その噛み合わせの微調整のために本能的に歯ぎしりをすることがあると言われています。
3歳ごろは乳歯が全て生え揃う時期です。この時に噛み合わせに異常があると、身体はそれを感知してバランスを
保とうとします。
その結果、歯ぎしりが起きると考えられます。
噛み合わせからくる歯ぎしりは夜間だけでなく、昼間にも見られます。
3.ストレスと睡眠不足
ストレス、睡眠不足によって起こる歯ぎしりもあります。特に日本は、大人も子供も睡眠不足の傾向にあります。個人差はありますが、就学前のお子様は10~13時間の睡眠が必要だと言われています。
小さなお子さんの歯ぎしりは、基本的にはそのまま様子を見ます。
しかし、以下の状況では、治療が必要な場合もあります。
6歳を過ぎても歯ぎしりが続く噛み合わせからくる歯ぎしりは、身体が無意識のうちに噛み合わせを調整しようとするために起こります。永久歯が生えてくるころには収まることが多いです。そのため、6歳過ぎても歯ぎしりが収まらない場合は、別の原因も考えられます。
・歯の噛み合わせの部分がすり減っている
・神経への影響
・顎関節症
など
基本的には様子を見て問題ありませんが、気になるようであれば、一度、歯科医師に相談しましょう。
栗林歯科医院 歯科医師 監修