A. 抜歯した方が良い方はいます。
親知らずは、
・生えている位置や向き
・噛み合わせの状態
などによって、磨きにくい状態になります。
その場合は、親知らずや、隣の歯がむし歯・歯周病になる原因になったりします。
リスクがある場合は、抜歯をおすすめしています。
1.お仕事など忙しい人
忙しい時は、人は免疫力が下がってしまいます。
歯と歯の間にばい菌が溜まり、炎症が起こった状態で免疫力が下がっていると、その部分が疼きます。
同じように、歯ブラシが届かないところにある、親知らずの歯ぐき部分に炎症が起きていた場合、免疫力が下がったお仕事などが繁忙期に差し掛かったタイミングで疼きやすくなります。
親知らずに溜まったばい菌は自分でコントロールできないため、歯科医院で処置を行う必要があります。
お仕事が忙しくなる前に痛みが出ないよう、予防として先に抜歯することをおすすめしています。
2.妊娠している人
妊娠中の女性は、エストロゲンという女性ホルモンが増えます。
エストロゲンが増えると炎症がより強くなり、歯周病になりやすい状態になります。
歯と歯ぐきの間にばい菌が溜まると、より一層歯ぐき腫れやすくなります。
妊娠中は母子の影響を考えて、可能な限り、外科処置や薬を服用しないことが望ましいです。
妊娠中は、妊娠の慣れない環境でのストレスもあるので、その上親知らずも痛くなってしまったら大変です。
妊娠中の薬の服用とストレスを避けるため、予防としての抜歯をおすすめしています。(もし万が一、妊娠中に親知らずが痛くなった場合、妊娠中期の期間に抜くか、薬を服用し様子見るかという対処療法になります)
3.スポーツをしている人
スポーツは、噛み合わせが大切です。
体力勝負の仕事ですが、体力がなくなると人は免疫力が下がります。
歯と歯の間にばい菌が溜まり、炎症が起こった状態で免疫力が下がっていると、その部分が疼いてしまいます。
同じように、歯ブラシが届かないところにある、親知らずの歯ぐきの部分に炎症が起きていた場合も、やがて痛みが出ます。
噛み締めることができないとスポーツのパフォーマンスが下がるため、スポーツをされる方は、大事な試合の前に、予防的に抜くことが多いです。
緊張すると体力が奪われて免疫が下がってしまうので、当院でも、パフォーマンスを十分に発揮するための予防として、抜歯をおすすめしています。
それぞれ忙しい時期やライフステージごとの大事な時期がありますが、その前に抜歯することが大切です。
時間の余裕がない時に、歯に痛みが出ると、大事なことにも集中できません。
ぜひその前に、一度歯科医院にご相談くださいね。
栗林歯科医院 歯科医師 監修