1.こどもの日とは
2.こどもの日の行事食
3.お祝いにおすすめの食材
1.こどもの日とは
5月5日はこどもの日です。
もともとは菖蒲(しょうぶ)の節句と呼ばれていました。
この時期に盛りとなる菖蒲の花を、様々な形で用いることからそう呼ばれるようになったのですが、時代とともに「菖蒲(しょうぶ)」が「尚武(武道や武勇を重んじること)」や、「勝負」に通じることから、男の子の成長を祝う日とされるようになりました。
現在では、国民の祝日に制定されており、性別に関係なく、こどもの人格を尊重する日、こどもの幸福を願う日とされています。
2.こどもの日の行事食
1)柏餅
柏餅に使われる柏の葉っぱは、新しい芽が出た後に、古い葉が落ちていきます。
そのため、家系が途絶えることのない様子に見立て、子孫繁栄の象徴の縁起物とされています。
2)粽(ちまき)
お供え物のもち米を、悪龍が苦手とする笹や茅の葉で包んで、蒸したものが粽です。
魔除けや邪気払いの意味があり、こどもが無事に育つようにと願いが込められています。
3.お祝いにおすすめの食材
1)筍
筍は、大きくまっすぐに成長する特性があります。
成長を祈願するためにお祝いに取り入れられることが多い食材です。
ちょうど春に旬を迎える食材なので、端午の節句にぴったりです。
2)鰤・鰹・鯛
鰤は、成長とともに「イナダ」→「ワラサ」→「ブリ」と、呼び名が変わる出世魚です。
そのため、出世や活躍を祈願する縁起物だとされています。
鰹は、「勝つ」という言葉が含まれているため、縁起が良いとされています。
鯛は、端午の節句に関わらず、「めでたい」の語呂合わせから、縁起物として好まれています。
これらの魚は、どれも、こどもの健やかな成長を願う気持ちが込められています。
こどもの成長や幸福を願うこどもの日。
行事食や縁起物に込められた意味を知ると、より感慨深いものとなるかと思います。
ご家族でこどもの日を楽しんでくださいね。
栗林歯科医院 管理栄養士 監修