今回は食事でできる、花粉症対策についてご紹介します。
1.花粉症とは
2.腸内環境を整える食品
1.花粉症とは
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因で起こる、アレルギー性の病気です。
本来、花粉は人体にとって有害ではないのですが、脳が敵だと認識してしまい、身体の中で抗体を作ります。
抗体の蓄積量が一定に達すると、身体は次に花粉が入ってきた時に、アレルギー反応を起こすヒスタミンなどの化学物質を分泌します。
今年初めて花粉症の症状が出た、という方は抗体の量が一定のレベルに達したため、花粉症の症状が出ています。
その結果、花粉を体外に放つために鼻水やくしゃみなどが起こります。
アレルギーには免疫反応が関わります。
体内の免疫細胞の70%は腸に存在していて、腸の中の免疫システムを「腸管免疫」といいます。
つまり、腸内環境を整えることで、花粉などのアレルゲン物質が体内に入りづらくなる可能性があります。
2.腸内環境を整える食品
腸内環境を整えるのに、有効な食品をご紹介します。
1)発酵食品
1つ目は、ヨーグルトなどの発酵食品です。
こまめに摂取することで、善玉菌が腸の中に定着してくれます。
2)食物繊維
2つ目は、食物繊維です。
特に、水溶性食物繊維は善玉菌のエサになるので、腸内環境を整えるのにぴったりです。
3)不飽和脂肪酸
3つ目は、青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑えます。
4)ポリフェノール
4つ目は、ポリフェノールです。
ポリフェノールは、ヒスタミンの放出を抑える効果があると言われています。
注意して欲しいのは、食事療法には薬のような即効性がないことです。
効果も人によって異なり、実際に効果があったと判断された方は、
30%以下と厚生労働省の調査で出ています。
症状が強い場合には、症状にあった治療を受けるようにしてくださいね。
毎日の習慣化で、腸内環境を整えて、健康な体を作りましょう。
【参考文献】
・厚生労働省「花粉症の民間医療について」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html
栗林歯科医院 歯科医師 監修