1.脂肪のカロリー
2.食べないダイエット
1.脂肪のカロリー
脂肪は1kg約7200kcalに相当します。
脂肪組織は脂肪80%と水20%という割合で、脂肪1gあたり9kcalあります。
1ヶ月で1kg分の脂肪を減らしたい場合は、7200kcalを30日で割ります。
計算上は、1日あたり240kcal消費することで痩せることが可能です。
240kcal消費するための運動は、
・ランニング約50分
・テニスのダブルスの試合1時間20分
・走るなど、活発に子どもと60分間遊ぶ
などです。
これは体重50kgの人の場合で、それより多い方は短い時間で消費でき、体重がそれより少ない方は、長い時間必要になります。
同じ運動でも、腹筋や腕立て伏せのような筋肉を増やすトレーニングより、脂肪燃焼効果のある有酸素運動がおすすめです。
間食の場合のカロリーに置き換えると、
・板チョコ 約2/3枚
・60gポテトチップス 約2/3袋
・ビール 中ジョッキ約1杯
にあたります。(製品によって異なります)
間食が多い方は間食の量や回数を減らすことがおすすめです!
2.食べないダイエット
食べないダイエットはおすすめできません。
理由は下記で詳しくご紹介します。
1)体調不良の原因
食べないダイエットを行うと、
・栄養不足になり疲れやすい
・風邪をひきやすい
・貧血になりたちくらみが起きる
など、体調不良の原因になります。
理由は主に、栄養不良となるためです。
2)便秘になる
食事量や水分量が減るため、便秘になりやすく、便秘になるとお腹が張ってしまいます。
3)太りやすくなる
運動をしても、筋肉の材料になるたんぱく質が不足していると、筋肉がつきにくくなり、また少ない食事から身体を作ろうとするため、代謝機能が低下してリバウンドもしやすくなります。
なにより、食べれないストレスになり、長続きせず辛くなってしまうため、おすすめできません。
ダイエットを始めるときは、まず始めに自分の適正体重を知りましょう。
肥満度を示すBMIという基準値が22の場合、高血圧や糖尿病などの生活習慣病に最もなりにくいと判明しています。
1日3食栄養バランスの良い食事と食べ、適度に運動を行って健康的なダイエットを行いましょう。
<参考文献>
後藤昌義ら著 新しい臨床栄養学
山本順一郎ら著 運動生理学