今回は、むし歯になりやすい食べ物、飲み物についてご紹介します。
1.むし歯になる理由
2.むし歯になりやすいもの
1.むし歯になる理由
そもそもむし歯とは、食事中に含まれる糖をエサにしてお口の中のむし歯菌が酸を作り、歯が溶けることで進行していきます。
それに対して、唾液にはむし歯を修復する機能があり、約1時間程度で唾により酸が中和され、酸により溶かされた歯の表面が修復されます。
したがってむし歯は「酸により歯が溶けること」と「唾液により歯が修復されること」のバランスが崩れることで進行してます。
この時に、歯にくっついて口の中に残りやすいものは、歯の表面を酸性にとどめるため、むし歯になりやすくなってしまいます。
つまり、むし歯になりやすい食べ物とは「口の中に残りやすいもの=粘着性のもの」になります。
2.むし歯になりやすいもの
お口の中に残りやすい、粘着性の食べ物の具体例としては、チョコレート、キャラメル、飴などがあります。
また、むし歯になりやすい飲み物としては、炭酸飲料、フルーツジュース、砂糖入りの缶コーヒー、ミルクティー、スポーツドリンクなどが挙げられます。
むし歯は、砂糖の量よりも摂取回数に影響を受けやすいことから、「だらだら食べ」はむし歯になりやすくなります。
飲み物の場合、特に頻回な摂取を行うことが多いので注意が必要です。
チョコレート、キャラメルなど粘着性の食べ物はむし歯になりやすいですが、これらは食べてはいけないということではなく、食べる頻度に注意していただけるとむし歯になるリスクを下げることができます。
ダラダラ食べを避けて、まとまった時間に間食をとるように心がけてみてください。
栗林歯科医院 歯科医師 監修