1.2種類のホワイトニング
2.ホワイトニングの持続時間
3.2つのホワイトニングの効果の違い
4.デュアルホワイトニングのメリット・デメリット
5.デュアルホワイトニングの手順
今回は、早く歯を白くしたい方におすすめの方法をご紹介します。
1.2種類のホワイトニング
まず、大前提としてホワイトニングにはいくつかの種類があります。
最近では、セルフホワイトニングを美容室などのサロンなどでも行えるようになってきました。
美容院などのセルフホワイトニングは、歯を漂白する作用はありません。
表面についた着色を落としてくれる効果があるのみです。
そのため、もともとの自分の歯自体の色は変わりません。
一方、歯そのものを漂白するホワイトニングは、2種類あります。
・歯科医院で行えるオフィスホワイトニング
・ご自宅で行うホームホワイトニング
の2つは、歯の漂白効果があるホワイトニングです。
ホワイトニングを行いたい方の希望を伺うと、「歯を短期間で理想の白さにしたい!」「白さをできるだけ長持ちさせたい!」と言う方が多いです。
そんな方におすすめは、【デュアルホワイトニング】と呼ばれる方法です。
デュアルホワイトニングは、
・歯科医院で機械を使うオフィスホワイトニング・自宅でマウスピースを使うホームホワイトニング
の2つを併用します。
2つのホワイトニングの長所を掛け合わせることで、単独の方法よりそれぞれのメリットを最大限まで引き出すことができます。
デュアルホワイトニングのメリットは、具体的には下記です。
・歯が白くなるまでの時間が短縮できる・色のむらが少ない
・安定した歯の白さにできる
歯の内部の黄ばみを効率的に分解できるので、色戻りしにくく、白さが長持ちしやすい、など長所が多いというのも特徴です。
2.ホワイトニングの持続時間
ホワイトニングの効果がどのくらい持続するかは、個人差があります。個人差が出る理由は、元の歯の色の違いや、食習慣の違いなどが関係しているからです。
食習慣の例ですが、日常的に赤ワインや紅茶・お茶、コーヒーを飲む方、喫煙をする人は着色しやすいです。
歯に着色がしやすい飲み物の順番は、赤ワイン→紅茶→お茶→コーヒーの順番です。
3.2つのホワイトニングの効果の違い
歯科医院で行う【オフィスホワイトニング】は、1回の処置で白さを実感できるのが特徴です。
オフィスホワイトニングは、漂白効果がある濃度35%以下の過酸化水素を使用します。
1回の処置が終わった後に歯のカラーチャート(シェードガイド)で見てみると、2~3トーン上がっています。
3回処置することで3~5トーンほど白くなります。効果を早く実感することができるので、早く歯を白くしたい方にはおすすめです。
一方、ご自宅で行うホームホワイトニングは、ホワイトニング用のマウスピースを毎日装着して、歯を白くする方法です。2〜3週間と、時間をかけて歯の色素を抜くため、後戻りしにくいホワイトニング方法です。機械で光照射を行う必要がなく、自宅で自分のペースで歯を白くすることができます。
ホームホワイトニングでは、漂白効果のある濃度10〜21%の過酸化尿素を使用します。オフィスホワイトニングよりも薬液の濃度が低いので、白くなるまでには時間がかかり、単独で行った場合、30日ほどの継続期間が必要になります。
オフィスホワイトニング後の白さは徐々に戻ってしまうため、ホームホワイトニングを併用することで白さをより持続しやすくなります。
実際に、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用して、3ヶ月ほど続けた症例が上記です。
Beforeは、矯正装置がついているため見づらいですが、この方は結婚式に向けて矯正装置を一度除去し、理想の白さにすることができました。
4.デュアルホワイトニングのメリット・デメリット
2つのホワイトニングのメリット・デメリットは下記の通りです。
1)デュアルホワイトニングのメリット
・短期間で白さがアップする
・白さが長持ちしやすい
・ムラの少ない自然な仕上がりになる
デュアルホワイトニングは即効性が期待できるので、早く理想的な白さにしたい!という方におすすめです。
歯は部位によって白さにムラがあったり、色の変化がつきにくい場所があったりしますが、デュアルホワイトニングは、全体をムラの少ない自然な白さに仕上げることができます。
2)デュアルホワイトニングのデメリット
・歯がしみやすい
・単独のホワイトニングより費用がかかる
・オフィスホワイトニングは歯科医院へ通院が必要
一過性のものですが、ホワイトニングの薬剤の刺激で歯がしみたり、痛みを感じる場合があります。
当院で新しく始まったボーテ式のホワイトニングは、歯がしみない・痛くならない対策としてしみ止め効果と白さ持続効果が高い歯みがき粉も販売しているので、歯みがき粉を併用することで今までしみるのが怖くてホワイトニングをする勇気がなかった…という方にもおすすめしています。
また、2つのホワイトニングを同時に行うため、費用が高くなります。
オフィスホワイトニングは歯科医院の専用の機械で行うので、通院が必要になります。
また、ホームホワイトニングは自宅での継続が必須になるため、1日30分~2時間、マウスピースを装着する時間が確保できない方はホームホワイトニングの継続が難しいというデメリットもあります。
当院でデュアルホワイトニングを行う場合、ホワイトニングのコースメニューをご用意しております。
その他のやり方もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください!
5.デュアルホワイトニングの手順
当院では、初めて来院した方には、お口全体の検査を歯科医師・歯科衛生士が行います。
むし歯・歯周病がある場合は、ホワイトニングを行う前に、まず治療を行います。
治療が終わり、ホワイトニングを行っても問題がないと判断された状態で、担当の歯科衛生士が下記の施術を行います。
1)カウンセリング
ホワイトニングについての説明、理想的な白さを実現するためにどの程度白くなりたいのかを事前にヒアリングします。
ホワイトングのメリット・デメリットを説明し、施術後に起こる可能性がある症状についても事前に説明を行い、最後にホワイトニングについての同意書を記入していただきます。
2)クリーニング
歯垢(プラーク)や、ステインなど歯に沈着物があると、薬剤が効果的に浸透しません。お口の中の状態を確認した上で、クリーニングを行う場合があります。
3)歯の色味を確認
ホワイトニング前の歯の色がどの程度なのか、処置後と比較できるようにお口の中の写真を撮影します。
4)オフィスホワイトニング
ホワイトニングジェルの塗布と専用の光照射(8~16分)を1セットとし、歯の色を確認しながらその手順を2〜3回行います。(施術時間:1時間程度)
5)処置後の写真撮影
オフィスホワイトニング後に写真を撮影します。処置後、手鏡で色味を確認します。
6)ホームホワイトニング用のマウスピース作成のための型取り
型取り後、歯科技工士がマウスピースを作成します。1週間後、完成したマウスピースをお渡しします。
7)ホームホワイトニングトのマウスピース受け取り
マウスピースの完成に合わせて来院していただき、ホームホワイトニングの説明を行います。
8)ホームホワイトニング実施
ご自宅でマウスピースを付け、1日30分~2時間程度のホームホワイトニングを行っていただきます。
9)定期的なチェックとクリーニング
後戻り防止のために、歯科医院で歯の色のチェックとクリーニングを行います。
ホワイトニングの効果を高めてより一層白い歯にしたいという方は、まずはご相談お待ちしております!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修