1.飲食回数を1日5回以下にする
2.pHの低い飲み物をチビチビ飲まない
3.フッ素入りアイテムを使う
4.ばい菌を除去する
5.歯をケアしたくなる知識を得る
6.3ヶ月に1回歯医者に行く
1.飲食回数を1日5回以下にする
歯は、食べ物・飲み物を摂取すると必ず溶けます。
歯に関して過去に行なった実験で、
・砂糖の量が多い
・砂糖を摂取する回数が多い
の2つでは、どちらががより歯が溶けるか?という実験をした「ビポヘルム研究」というものがあります。
ー実験内容ートフィーという、イギリスのキャラメルのような、粘着質の、甘い食べ物を被験者に食べてもらいました。
・食事の時に24個食べる人
・間食で8個食べる人
の2種類に分かれてトフィーを食べた結果、間食の時に食べた人の方が圧倒的にむし歯になりやすい、という結果が出ました。
この研究から、砂糖の量が多いことより、食事の回数が多いことの方がむし歯のリスクが高い、ということが分かりました。
皆さんもダラダラ食べ、ダラダラ飲みには気をつけましょう。
2.pHの低い飲み物をチビチビ飲まない
歯の表面のエナメル質は、pHが5.5以下になると脱灰します。
コーラのpHは2、野菜ジュースはpH3〜4程度です。長い時間ダラダラとpHが低いものを飲むと、ずっと歯が溶け続けることになります。
1の実験と同じように、ダラダラ飲みには要注意です。
3.フッ素入りアイテムを使う
フッ素入りアイテムを使うことで、歯の再石灰化を促進して、歯を強くすることができます。
当院でおすすめしている商品は、Check-Upという歯みがき粉です。
・Check-Up standard(大人用)の歯みがき粉は1,450ppmF
・Check-Up kodomo(お子様用)の歯みがき粉は900ppmF
のフッ化物(フッ素)が含まれています。6歳未満のお子様には、1,000ppmFのフッ素入りアイテムを使用してくださいね!
3.歯をケアしたくなる知識を得る
歯科医院で患者さまに磨き方を伝えていても、お口の中の環境が良くならないこともあります。
その状態と同じ結果が出た論文を、ご紹介します。
ー実験内容ー12歳くらいの子どもを3グループに分けます。
A:むし歯の原因や砂糖の話など、むし歯の自己診断などをさせ、歯みがき指導を行った
B:歯みがき指導を行った
C:何もしなかった
という実験を行った結果、B・Cのむし歯の発生率はほぼ同じでした。つまり、なぜ歯を磨かないといけないのか、という理由を伝えずに磨き方を伝えても意味がないということです。
なぜ勉強するかを伝えずに勉強しろ、というのに似ています。
歯を磨きたくなるような知識を得ることも、お口の中の環境向上につながります。
4.ばい菌を除去する
ばい菌を、毎日のセルフケアと、歯科医院で行うメインテナンスで落としましょう。
ばい菌の塊である歯垢(プラーク)は、ゆすぐ・うがいをした程度では取れないため、毎日の歯みがきで物理的に落とすことが大切です。
しっかりと歯垢(プラーク)を落とすためには、染め出し液でばい菌を「見える化」して歯みがきを行いましょう。
染め出し液を使用すると効率的に歯みがきが行えるので、歯みがきの時間短縮をすることもできます。
ばい菌を落とすことで、むし歯・歯周病を予防することにつながります。
染め出し液は、栗林歯科医院の受付で2サイズが購入できるので、ぜひメインテナンスの際に一緒に購入してみてくださいね。
5.3ヶ月に1回歯医者に行く
みなさんは今、
・自分の歯が何本あるか
・今までに歯の治療を何本したことがあるか
・どの部分から歯ぐきからの出血があるか
知っていますか?
歯科医院に行けば、一目瞭然で分かります。
ご自身の歯の現状を知らずに予防しようとするのは、自分の成績を知らずに受験する大学を選ぶようなものです。
最悪の場合、的外れな結果になってしまうこともあります。
・自分がむし歯になりやすいか?
・なぜむし歯なりやすいのか?
・今、自分にむし歯はどのくらいあるか?
全てを知ってから予防は始まります。
分からない方は、まず歯科医院に行きましょう!
当院では、唾液検査を行っているので、むし歯になる未来予測をすることができます。
歯は一生ものです。最近歯医者に行けていない方は、まずご自身の歯の検診のため、歯医者さんに行きましょう。
唾液検査希望という方や、しばらく歯医者に行っていないという方は、お気軽に当院にご相談くださいね。
栗林歯科医院 歯科医師 監修