Q.むし歯で治療した歯は何年もつ?

A.最初のむし歯の治療をしてから、平均18年という研究結果が出ています。
詳しくは下記でご紹介します。

1.銀歯の治療
2.銀歯のデメリット
3.セラミック治療

1.銀歯の治療

小さなむし歯になり、痛い・しみるという自覚症状が出ると、最初はむし歯を削り、CRという歯科用レジンを詰めます。

その次の段階で、治療した周りの部分がむし歯になると、再治療が必要です。

歯の神経にまでむし歯が達して、激しい痛みを生じると、今度はより大きな詰め物を入れる必要があります。
保険適用の場合は銀歯を入れ、治療を行います。

そこから、銀歯の周りもむし歯になり、最治療になると、今度は詰め物ではなく被せ物をする必要があります。

同じく、保険適用の場合は、神経をとって、さらに大きな被せ物の銀歯をすることになります。

最初の治療から、歯がなくなってしまう間の期間が、平均して約18年と言われています。

治療後に、最治療を行う必要が出てくるのが約5年と言われています。
この状態になってしまうのは、一般的に保険適用内で使用されている【銀歯】の場合です。

参考:歯科修復物の使用年数の関する疫学的調査 口腔衛生学会雑誌 46

2.銀歯のデメリット

1)むし歯再発のリスク

銀歯は歯と強固に一体化していないことが多く、その場合、歯と詰め物・被せ物の隙間からばい菌が侵入して、むし歯を再発するリスクや、詰め物・被せ物が取れてしまうリスクが高まると言われています。

2)金属アレルギーのリスク

銀歯の素材は、金属アレルギーになるリスクがあると言われています。
金属に触れた部分とは離れた部分に症状が出る場合もあり、すぐには金属アレルギーと気づかないケースもあります。
なんとなく体調が不調だったり、肌荒れがある場合は、もしかしたら金属アレルギーかもしれません。

3.セラミック治療

歯科医院では、銀歯の詰め物・被せ物ではない素材を選択できることができます。

当院では、セラミック治療を行なっていますが、銀歯よりも優れた性能があります。

セラミック治療は、
・ばい菌がつきにくい
・変色しにくい
・長持ちしやすい
・金属アレルギーになる可能性が下がる
・自分の歯に近い素材
という特徴があります。

歯との適合が良い詰め物・被せ物のため、むし歯が再発しにくく、歯が長持ちしやすいという良さがあります。

もちろん、普段からの歯みがきや、3ヶ月に1回の歯科医院でもメインテナンスが大切ですが、歯に良い詰め物・被せ物を選択することも、歯を長持ちさせる上でとても大切なことです。

治療についてお困りごとがあれば、お気軽に栗林歯科医院にご相談くださいね。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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