A.歯石は、間接的に歯周病の原因になるので、取ることをおすすめします。
1.歯石とは?
2.歯石をとった方が良い理由
3.歯石を放置すると起こること
1.歯石とは?
歯石とは歯垢(プラーク)が、唾液に含まれるカルシウムやリンと結びついて、石灰化し硬くなったものです。
お口の中には常にばい菌がいますが、1日でも歯ブラシをさぼってしまうと歯にばい菌が溜まります。
歯についたばい菌の塊を歯垢(プラーク)と言い、億単位の細菌が含まれています。
この歯垢(プラーク)の中に、むし歯・歯周病の原因菌も含まれているため、歯みがきでしっかり落とせていないと、ばい菌がどんどん増殖していきます。
ですが、この状態ならまだ歯みがきで落とすことができます。
この歯垢(プラーク)を放置すると、唾液などに含まれるカルシウムと結合して、石灰化し、やがて歯石と呼ばれる硬いものになります。
歯石になってしまうと、歯みがきで取り除くのはかなり難しくなります。
2.歯石をとった方が良い理由
歯石自体に病原性はありません。
歯石に含まれるバイ菌は死滅しているので、歯石が直接、むし歯や歯周病を引き起こすわけではありません。
ですが、歯石がお口の中にあり続けるのは問題です。
歯石は、表面がサンゴ礁や軽石のように多孔質で、ザラザラな構造のため、新たなばい菌がつきやすくなり、むし歯・歯周病が悪化しやすくなります。
放置すると歯周病になったり、歯石も大きくなってしまいます。歯石は歯ブラシで落とすことができないため、お口の病気のリスクを下げるためにも、早めに歯科医院の専用の機械で歯石を除去する必要があります。
3.歯石を放置すると起こること
歯石を放置すると、むし歯・歯周病が悪化しやすくなります。
そうなると、痛みがないまま歯がグラグラになり、やがて歯を失う歯周病が進行してしまったり、むし歯が進行しやすくなったりします。
もし歯を失えば、インプラント・ブリッジ・入れ歯の治療をせざるを得ない状況になります。
そうなると、治療費用も高額になり、治療期間も長くなってしまいます。
そうなる前に、なるべく早い初期の段階から治療を行い、ご自身の歯を守りましょう。
歯石がある方は、お早めに一度歯科医院へお越しくださいね!
栗林歯科医院 歯科医師 監修