Q.歯医者の3歳児検診って内容は何するの?

今回は、歯医者さんの3歳児検診で行う内容をご紹介します。

1.歯式検査
2.歯牙検査
3.軟組織検査
4.不正咬合
5.歯垢の付着状態

1.歯式検査

まず、全体の歯の成長具合を、一般的な3歳のお子さんと比較して調べます。
平均して、3歳6ヶ月までに、乳歯20本の歯が生え揃います。
ですが、個人差があるので、その部分も含めてチェックしていきます。
チェックする内容は、
・歯の本数が何本生えているか
・むし歯の有無や治療した歯はあるか
・歯が抜けたり、欠けたりしていないか
などを調べます。
また、3歳ごろになると、奥歯も生え揃うので、食事も大人と同じものを食べられるようになってきます。

また、乳歯が生えてきて「すきっ歯」の状態なことに心配になる方もいらっしゃると思いますが、乳歯の段階では歯と歯の間に隙間があることが普通です。
乳歯の後に生えてくる永久歯は一回りサイズが大きいので、永久歯が生えてくるスペースを確保するために、「すきっ歯」の状態は必要です。
逆に、乳歯の段階でピッタリと隙間なく生えそろった場合は、永久歯が将来並ぶスペースがなく、無理矢理生えた結果、歯並びが悪くなることがあるので、注意が必要です。

2.歯牙検査

次に、生えてきた歯の形などを調べます。
・癒合歯ではないか
・形成不全になっていないか
癒合歯とは、本来1本ずつ分かれて生えてくるはずの歯がくっついて生えてきた歯のことです。
形成不全とは、歯の一番外側のエナメル質が生まれつき作られず、変色や欠けている状態の歯です。
生えてきた歯に問題がある場合は、保護者の方が経過観察が必要という事実が分かることが大事です。

3.軟組織検査

次に、軟組織の検査をします。一般的な3歳のお子さんと比較して調べます。
・上唇小帯
・舌小帯
・歯肉炎
これを調べ、上唇小帯が前歯に食い込んでいる場合は、経過観察をして、歯並びに影響が出そうな場合は、上唇小帯の切除を行います。
舌小帯が短い場合は、発音障害や食べ物が食べにくいことがあり、その場合も舌小帯の切除を行います。

4.不正咬合

噛み合わせの検査を行います。
出っ歯や受け口など、不正咬合と言われる改善した方が良い歯並びかどうかを調べます。
なお、一番重篤な歯並びは受け口と言われ、11歳までに矯正治療を行うことが推奨されています。

3歳になると、乳歯が20本生え揃っていることが多いので、噛み合わせが問題ないかを調べることができます。

噛み合わせ相談は3歳、6歳、8歳、10歳の時に相談することが望ましいです。
3歳の時に見る必要があるのは、受け口かどうかで、受け口の場合は、早期に歯科医院に相談を行いましょう。

5.歯垢の付着状態

歯垢(プラーク)の付着状況を検査します。
歯垢(プラーク)がたくさんついていると、将来的にむし歯・歯周病になるリスクが高くなるので、1日3回定期的な歯みがきと、3ヶ月に1回の歯科医院で行う定期検診で、落としきれない歯垢(プラーク)を落とすことが推奨されます。

子どものむし歯は、進行しやすいと言われています。
痛みなく、いつの間にか進行してしまうのが子どものむし歯の特徴です。
そうならないよう、ばい菌を毎日の歯みがきでしっかりと落とすことが大切です。

3歳児検診で何かご心配なことがあれば、お気軽にご連絡くださいね。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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