Q.歯医者の歯ぐきの検査で言われる2・3って何の数字?

A.歯周病の進行度を表しています。
詳しくは下記でご紹介します。

検査で言われるC1・C2の解説はこちら

1.歯ぐき検査の数字の意味
2.歯ぐき検査で行っていること
3.当院の検査結果

1.歯ぐき検査の数字の意味

歯医者さんの検査の時に、歯ぐきをチクチクされた経験がある方もいると思います。

その時に聞こえてくる数字は、「歯周ポケット」の深さをチェックして、歯周病の進行度を検査しています。

チクチクする理由は、歯と歯ぐきの間にプローブという器具を入れて、どのくらい器具が入るかを検査しているためです。
「歯周ポケット」は数字が小さいほど、良い状態です。
逆に、「歯周ポケット」の数字が大きいと、歯周病が進行している状態です。
歯周病は酷くなると、歯ぐきの中の、歯を支える骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。

ー歯周ポケットの深さと進行度ー
0〜3mm …正常
4〜6mm …中度の歯周病
6mm以上…重度の歯周病

1つの歯に対して、表側と裏側で「左・真ん中・右」のそれぞれ3ヶ所、合計6ヶ所の検査をします。
それぞれの深さを「2・3・2」「3・3・3」のように、何mmプローブが入るか、検査をしています。
検査の時に聞こえてくるのは、この数字です。

歯周ポケットは、歯と歯ぐきの間の隙間にいるバイ菌によって起こる炎症で、深くなってしまいます。
また、歯ぐきから出血が起こるのは、歯ぐきがバイ菌によって炎症を起こしてしまっているからです。

2.歯ぐき検査で行っていること

プローブで歯周ポケットを検査する時は、「ウォーキングプローブ」という方法で行います。

動画で見たい方はこちら

「ウォーキングプローブ」は、プローブを歯ぐきの中で歩かせるように動かし、歯周ポケットの深さを調べます。

1)ポケットの深さを調べる

「アタッチメントレベル」という歯のエナメル質とセメント質の境目〜歯周ポケットの底までの数値で、歯周病の進行状態を診ます。

2)歯ぐきからの出血を調べる

「BOP」という、バイ菌に感染して歯周病になっているかを、歯ぐきからの出血の有無で調べます。

歯ぐきが健康な状態で、歯ぐきが引き締まっている場合は、歯ぐきから出血しません。
一方、歯周病になっている場合は歯ぐきに炎症が起きているため、プローブを入れた部分の出血があります。

3.当院の検査結果

栗林歯科医院で歯周病の検査を行った方には、最後にデータをお渡ししています。

そのデータには、
・歯周ポケットの深さ
・歯ぐきの出血があった場所
などが分かりやすく記載されています。

普段の歯みがきで、バイ菌がうまく取れていない部分がむし歯・歯周病などのお口の中の病気の進行に繋がってしまいます。

このデータを見ると、バイ菌がうまく除去できていない部分が分かるので、むし歯・歯周病などの病気の予防がしやすくなります。

むし歯・歯周病はバイ菌が原因なので、栗林歯科医院では、患者様の口腔内の健康のために
・バイ菌量→15%以下
・出血量→10%以下
という目標の数値があります。
この数値がクリアできるように、患者様と一緒に頑張っています。

具体的な歯周病の予防方法は、
①毎日の正しい歯みがき
②歯科医院で行う定期的なクリーニング
の2つが大事です!

歯の予防が大事だと知って、予防の意識がよりアップしてくださったら嬉しいです!
歯ぐきから出血しやすい方は、検査を行って、歯周病になっている部分がないかチェックしてみてくださいね!

しばらく歯医者に行っていないな、という方は「メインテナンス希望」とお気軽にご連絡くださいね!

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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