A.乳歯のむし歯は、放置せずに治した方が良いです。
理由は、乳歯がむし歯などで早期になくなると、その後に生えてくる永久歯が動いてしまい、歯並びに影響する場合があるためです。
乳歯は永久歯に比べてやわらかく、酸に弱いためむし歯になりやすいです。
また、エナメル質や象牙質に厚みがなく、むし歯になると一気に進行すると言われています。
大人のむし歯と違い、痛みがないまま進行して、いつの間にか神経が死んでしまうという恐ろしい特徴があります。
また、治療をした方が良いもう1つの理由として、乳歯の下に永久歯のたまごがありますが、歯の神経が死んでしまうということは、膿が溜まってきて、それが歯の永久歯に影響を及ぼしてきます。
永久歯の歯の形が悪くなったり、歯が出てきた時も既にむし歯っぽい色になってしまったりと(ターナー歯)、永久歯にも影響を及ぼします。
そのため、乳歯のむし歯に気付いたら、放置せずに歯医者さんで治療しましょう!
また、むし歯を治療するだけでなく、歯への考え方をお子様へ教えることが大事です!
実は、最近はむし歯がないお子さまもいます。
むし歯がない理由の1つに、親御さんによってお子様のお口の管理がされていることが多いです。
しかし、一方で、保護者の仕上げ磨きがなくなった途端に、予防の考え方が身についていないとむし歯が増えてしまうお子さまもいます。
なぜ歯磨きが大事なのか、歯磨きをしながら伝えましょう!
3ヶ月に1度は、親子で歯科検診に行き、家族みんなでむし歯・歯周病予防をしましょう。
栗林歯科医院 歯科医師 監修