1.受け口の遺伝の可能性
2.受け口の予防方法
A.受け口は、遺伝する可能性が高いです。
1.受け口の遺伝の可能性
受け口とは、上顎と下顎の骨自体が反対になっていて、下の歯が上の歯の外側になっている状態のことです。
通常は、上の歯が外側に、下の歯が内側にあります。
研究しづらいことではありますが、両親の顔・体格・身長が似るように、骨格も似てくる可能性が高いです。
そのため、ご両親で「受け口」の方がいる場合は、お子様に遺伝する可能性もあります。
2.受け口の予防方法
受け口だけでなく、出っ歯などの歯並びの予防にもつながりますが、ポイントは「鼻・唇・舌」です。
1)鼻づまりを治す
鼻づまりがあると口呼吸になりやすく、口がぽかんと開いている状態になります。
唇の圧が弱くなると、歯は前に前に出るようになり、出っ歯や受け口になってしまいます。
そのため、鼻づまりや口呼吸には気をつけ、既に口呼吸になっている場合は、耳鼻科へ行き、早期治療しましょう。
2)舌の癖を治す
下の癖の例は、
・飲み込む時に舌が歯を押す
・舌の位置が低い(通常は上の前歯の後ろあたりにある)
のようなものです。
このような悪い癖が、顎の成長時期にあると、顎が大きくなってしまったり、歯並びに悪影響を与えます。
当院では、筋機能療法(MFT)というお口周りの筋力トレーニングを行い、舌の癖を直したり、歯並びの後戻り防止をしています。
もしお父様、お母様が受け口で、お子様の歯並びが心配な場合は、3ヶ月に1度の定期検診時に、歯科医院に相談しましょう!
栗林歯科医院 歯科医師 監修