1.染め出し液でバイ菌が染まる
2.バイ菌を除去してむし歯・歯周病を予防
3.歯垢(プラーク)を放置すると起こること
今回は、バイ菌を可視化する、染め出し液についてご紹介します。
1.染め出し液でバイ菌が染まる
プラークチェックジェルBR(小)
(価格の目安 税込¥330)
プラークチェックジェルBR(大)
(価格の目安 税込¥1,320)
歯を磨くときには、通常見えないバイ菌を見える化して歯みがきを行うと、より効率的に歯みがきができます。
当院では、染め出し液プラークチェックジェルBRをおすすめしています。
この染め出し液の特徴は、バイ菌が2色に分けて染まるところです。
歯に付着してから、
・数分後の新しいバイ菌は紫色
・72時間以上、時間が経ったバイ菌は青色
に染まります。
このように、染め出しを行うことで、どこにバイ菌がいて、どこに歯ブラシを当てれば良いか分かるので、歯みがき時間の効率化と、高い効果が見込めます。
2.バイ菌を除去してむし歯・歯周病を予防
歯みがきを頑張っているのに、
・よくむし歯ができてしまう
・歯磨きをすると歯ぐきから出血がある
と感じる方は、バイ菌が残っている可能性があります。
むし歯の原因は、歯垢(プラーク)・歯石の中にいるミュータンス菌・ラクトバチラス菌という細菌です。
歯周病の原因は、歯垢(プラーク)・歯石の中にいる歯周病菌という細菌です。
どちらも細菌が原因で起こるものなので、染め出し液を使用することで、早期にバイ菌を除去し、むし歯も歯周病も予防することができます。
3.歯垢(プラーク)を放置すると起こること
歯垢(プラーク)を長い間放置していると、唾液・歯肉溝液中のカルシウムと結合するとだんだんと硬くなっていきます。
歯垢(プラーク)が硬くなったものを歯石といいます。
歯石自体に病原性はありません。
しかし歯石は表面が、サンゴ礁や軽石のように多孔質の石で、ザラザラしています。
そのため、新たな細菌付着の足場となり、バイ菌がその部分につきやすい状況になり、むし歯・歯周病が悪化しやすくなります。
学校検診などは、定期的な検診で病気になっていないかをチェックしますが、その後、むし歯・歯周病にならないための処置は行ってくれません。
歯を失えば、インプラント・ブリッジ・入れ歯にならざるを得ない状況になります。
そうなる前に、もしくは既にそうなっている方は、これ以上困らないように、むし歯・歯周病のケアの方法の1つとして、ぜひお家で染め出しを行い、染め出しで歯みがきの改善を行ってみてくださいね!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修