先日、患者様から「人間の歯もサメみたいに無くなってもまた生えてきてくれれば良いのにね」と言われました。
私たち人間の歯は、切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯の4種類に分かれ、基本的に親知らずを除くと上下左右7本ずつ、計28本が生えます。
それぞれの歯が異なる役割を持っており、前歯で食べ物をかみ切り、犬歯で引き裂き、臼歯でしっかりすりつぶすことで、雑食動物としての食生活を支えています。
しかし、地球上には環境や食性に応じた多種多様な歯を持つ生き物がいます。
例えば、肉食動物のライオンやオオカミの歯は、鋭い犬歯(4本の牙です!)と強靭な裂肉歯(せつにくし)を持ち、肉を引き裂くのに適しています。
一方、草食動物のウマやウシは犬歯が発達しておらず、臼歯が平らで広く、草や穀物を効率的にすりつぶせる形になっています。
そして今回、このブログを書くきっかけとなったサメ。
サメの歯は何度も生え変わる「歯のベルトコンベア」とも言える仕組み(古い歯が抜け落ちると、その下から新しい歯が生えてくる!)を持ち、常に鋭い歯を維持できます。
逆に、カメやアリクイのように歯を持たない生き物も存在し、進化の中で異なる食事スタイルを選択してきました。
私たち人間の歯は一度失ってしまうとサメのように自然に生え変わることは絶対にありません!
そのため、毎日のセルフケアと歯科医院でのメインテナンスがとても大切です。
歯を失ってしまう原因の多くは虫歯や歯周病ですが、これらは適切な予防処置によって防ぐことができます。
人間の歯はサメのように何度も生え変わることはできませんが、その代わりに、私たちと一緒になって日々ケアをすれば長く健康な状態を保つことができます!
一緒に頑張りましょう!