【ズキズキするその痛み、歯の奥からのSOSサインかもしれません】
「温かいお茶を飲んだ瞬間に、ズキンと痛みが走る」「冷たいお水を飲んだ後、痛みがしばらく続く」…。そんな経験に、心当たりはありませんか?はじめは気のせいかな?と思っていたのに、だんだん痛みが強くなり、日常生活でも気になってしまう。そのつらい痛みは、もしかすると歯の奥深く、神経からのSOSサインかもしれません。
虫歯が深くまで進行してしまうと、歯の内部にある「神経」にまで細菌がたどり着き、炎症を起こしてしまうことがあります。これが、ズキズキとした痛みの原因なんです。我慢していると、さらに強い痛みにつながったり、歯の根っこの先に膿が溜まってしまったりすることもあるんですよ。
【根管治療は「歯の命」を守るための大切な治療です】
「神経を抜く」と聞くと、なんだか歯の機能を失ってしまうような、少し怖い響きに聞こえるかもしれませんね。でも、根管治療は決して歯をダメにするための治療ではないんですよ。むしろ、細菌に侵されてしまった神経を取り除き、歯の根の中をきれいに消毒することで、これ以上悪化するのを防ぎ、「抜歯から歯を守る」ための、とても大切な治療なんです。
もし、痛みを我慢してそのままにしてしまうと、歯の根っこの先に膿がたまり、歯を支えている大切な顎の骨を溶かしてしまうこともあります。それだけでなく、隣の健康な歯にまで悪い影響が及んでしまう可能性もあるのです。
もちろん、私たち歯科医師の本音を言えば、「根管治療が必要になるほど、深い虫歯にならないこと」が一番です。でも、もし歯の奥が痛み出してしまったとしても、諦めないでください。この根管治療で、あなたの大切な歯の命を救うことができるかもしれません。
【栗林歯科医院 浦安院が大切にする「精密根管治療」へのこだわり】
【マイクロスコープで、見えない部分までしっかり目で見て治療します】
歯の根の中は、とても暗くて複雑な形をしています。まるで迷路のようで、肉眼だけではすべてを把握するのが非常に難しい世界です。そこで活躍するのが「マイクロスコープ」という歯科用の顕微鏡です。
当院では、このマイクロスコープを使って治療部位を最大20倍以上に拡大し、これまで「勘」や「経験」に頼らざるを得なかった部分まで、歯科医師が「目で見て」確認しながら丁寧に治療を進めていきます。モニターに映し出すこともできるので、「今、歯がどういう状態で、どんな治療をしているのか」を患者様ご自身にも見ていただくことができるんですよ。「こんなに大きな虫歯だったんですね」と、ご自身の目で確認することで、治療への理解も深まり、安心して臨んでいただけると感じています。
何より大きなメリットは、汚染された神経の「取り残し」をなくせることです。再治療の原因の多くは、この取り残しです。マイクロスコープを使えば、髪の毛よりも細い神経の管の先まで、はっきりと確認できるため、再発のリスクをぐっと減らすことができるのです。
【再発を防ぐための徹底した感染対策とは】
根管治療は、いわば歯の根の中の「外科手術」のようなものです。治療の成功には、いかに細菌の侵入を防ぐかが鍵となります。そのために、当院ではいくつかの大切な感染対策を徹底しています。
ひとつは、「ラバーダム防湿」です。これは、治療する歯だけをゴムのシートから出すことで、唾液に含まれるたくさんの細菌が、治療中の根の中に入り込むのを防ぐためのものです。お口を開けたままでいる患者様の負担も軽くなりますし、私たちも安全に治療に集中できる、とても重要なステップなんですよ。
そしてもうひとつが、「ニッケルチタンファイル」という器具の使用です。これは、非常にしなやかで弾力のある素材でできており、複雑に曲がりくねった歯の根の形に沿って、隅々まで汚れをきれいに掻き出すことができます。昔ながらの器具では届きにくかった場所にもアプローチできるため、細菌の取り残しを減らし、再発防止に大きく貢献してくれる、頼もしい道具なんです。
【先生、教えて!患者様からよく聞かれる根管治療のQ&A】
【「治療中の痛みはどのくらいありますか?」】
やはり一番心配なのは、治療中の痛みですよね。治療を始める前には、必ずしっかりと麻酔を効かせますので、処置中に強い痛みを感じることはほとんどありませんので、安心してくださいね。
ただ、正直にお伝えしなければならないことがあります。根管治療では、術者の技術に関わらず、一定の確率で治療後に痛みが出てしまう「フレアアップ」という症状が起こることがあります。これは、根の中をきれいにしたことで体の防御反応が一時的に強く働いてしまうのが原因で、誰にでも起こりうる偶発症なのです。もし痛みが出てしまった場合でも、処方する痛み止めを飲んでいただければ、ほとんどの場合は数日で落ち着きますので、過度に心配しすぎず、何かあればすぐにご連絡くださいね。
【「治療にはどのくらいの期間や回数がかかりますか?」】
根管治療は、歯の根の中を丁寧に清掃・消毒し、完全にきれいな状態になってから蓋をするため、どうしても少し時間と回数がかかってしまう治療です。
患者様のお口の状態や、どの歯を治療するかによっても異なりますが、保険診療の場合ですと、一般的に4回から5回ほどの通院が必要になることが多いです。歯の根の中の炎症がしっかりと治まるのを待つ大切な期間ですので、ご理解いただけると嬉しいです。
もし、「もっと早く治療を終わらせたい」というご希望がある場合や、非常に複雑で難しい症例の場合には、根管治療を専門とする先生をご紹介することも可能です。患者様にとって一番良い方法を一緒に考えていきたいと思っていますので、遠慮なくご相談くださいね。
【「治療後に気をつけることはありますか?」】
根管治療が終わった後も、最終的な被せ物が入るまでは、まだ歯がデリケートな状態です。治療中の歯は、神経がないため栄養が届きにくく、健康な歯に比べて脆くなっています。そのため、治療期間中は、できるだけその歯で硬いもの(おせんべいやナッツなど)を噛むのは避けるようにしてくださいね。
また、治療の合間には「仮の蓋」で保護していますが、これはあくまで一時的なものです。ガムやキャラメルのような、粘着性の高い食べ物を食べると、蓋が取れてしまう可能性があります。もし取れてしまうと、そこから細菌が入って再感染の原因になってしまうこともありますので、少しだけ気をつけていただけると助かります。
【大切な歯を長く守るために、歯科医師として伝えたいこと】
【「痛みがなくなったから」と治療を中断しないでください】
根管治療を進めていくと、あれほど辛かったズキズキする痛みが和らいでいきます。そうすると、「もう痛くないから大丈夫かな?」と、通院をやめてしまう方が、残念ながらいらっしゃいます。お仕事や家事でお忙しい中、何度も通うのが大変なのも、痛みがなくなってホッとするお気持ちも、私たちは十分に理解しています。
しかし、どうか、治療を途中で中断するのだけは避けていただきたいのです。痛みがなくなったのは、あくまで応急処置が終わった段階です。仮の蓋のまま放置してしまうと、隙間から細菌が再び侵入し、前よりもっと複雑で難しい状態になってしまいます。そうなると、今度こそ本当に歯を抜かなければならなくなる可能性が、ぐっと高くなってしまうのです。あなたの大切な歯を守るために、どうか最後まで一緒に頑張らせてください。
【定期的なメンテナンスで、再治療のリスクをぐっと減らしましょう】
長い期間にわたる根管治療、本当にお疲れ様でした。痛みがなくなり、安心して食事ができるようになったこと、私たちも心から嬉しく思います。
そして、この無事に治療が終わった歯を、これからは一緒に守っていかせてください。根管治療をした歯は、神経がないため、もし再び虫歯になっても痛みを感じることがありません。そのため、ご自身では気づかないうちに中で問題が進行してしまうことがあるのです。
せっかく時間と想いをかけて守り抜いた大切な歯です。これからは、再治療という辛い経験を繰り返さないように、定期的なメンテナンスでお口の状態をチェックさせてください。私たちプロの目が加わることで、何か問題が起きても、ごく初期の段階で対応することができます。これからは、あなたご自身の歯を、私たちと一緒に守っていきましょう。


