虫歯になりやすい人の特徴と予防方法

虫歯は「細菌」「食べ物」「歯の質」「時間」の4つの要素が関係して発生します。
特に、生活習慣やお口の状態によって虫歯のなりやすさが変わります。
今回は、虫歯になりやすい人の特徴と、その予防方法 について、わかりやすく解説します。

1.虫歯になりやすい人の特徴

①口の中が乾燥しやすい(唾液が少ない)

唾液(つば)はお口の中を洗い流し、歯を守る大切な働きをしています。
しかし、唾液が少ないと、細菌が増えやすくなり、虫歯が進行しやすくなります。

こんな人は要注意!

✅ 口がよく乾く(口呼吸をしている)
✅ ストレスや緊張しやすい
✅ 薬を飲んでいる(抗アレルギー薬・血圧の薬など)

予防方法

💡 こまめに水分補給をする
💡 キシリトール入りのガムを噛む(唾液が出やすくなる)
💡 口呼吸をやめて、鼻呼吸を意識する

②甘いものやジュースをよく摂る

お菓子やジュースに含まれる「砂糖」は、虫歯菌のエサになります。
特に、ダラダラと食べ続けると、お口の中が長時間酸性になり、歯が溶けやすくなります。

こんな人は要注意!

✅ ジュースや炭酸飲料をよく飲む
✅ 甘いお菓子が好き
✅ 食事以外の時間に間食が多い

予防方法

💡 甘いものを食べる回数1回にする(食事のときにまとめる)
💡 清涼飲料水を減らし、水を飲むようにする

③歯磨きが不十分(磨き残しが多い)

歯の表面に「プラーク(歯垢)」が残っていると、虫歯菌が酸を作り、歯を溶かしてしまいます。
特に、奥歯や歯と歯の間は磨き残しが多く、虫歯ができやすい場所です。

こんな人は要注意!

✅ 歯磨きを2分以内で終わらせている
✅ フロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使っていない
✅ 磨いた後にザラザラした感じが残る

予防方法

💡 1日2回以上、フッ素入りの歯磨き粉でしっかり磨く
💡 フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間もきれいにする
💡 定期的に歯科医院で歯磨きの仕方をチェックしてもらう

④歯の質が弱い(エナメル質がもろい)

歯の表面(エナメル質)は、酸に弱く、人によってはもともと虫歯になりやすいことがあります。
フッ素を活用することで、歯を強くすることができます。

こんな人は要注意!

✅ 家族に虫歯が多い人がいる
✅ 歯の表面が白く濁ったり、茶色くなったりしやすい
✅ 酸っぱいものをよく食べる(レモン・お酢・炭酸飲料など)

予防方法

💡 フッ素入りの歯磨き粉を使う(1,450ppm以上がオススメ)
💡 歯磨き後に2時間うがいをせずしない(多くてもペットボトルのキャップ1杯分の水で1回)
💡 歯科医院で定期的にフッ素を塗ってもらう(当院のフッ素は9000ppm)
💡 酸っぱいものを食べた後は、水で口をすすぐ

⑤定期的に歯科検診を受けていない

虫歯は初期のうちは痛みがなく、気づかないことが多いです。
定期的に歯科検診を受けることで、早期発見・早期治療ができます。

こんな人は要注意!

✅ 痛くなってから歯医者に行く
✅ 1年以上、歯科検診を受けていない
✅ クリーニングをしたことがない

予防方法

💡 3〜6ヶ月に1回、歯科検診を受けて予防を徹底する
💡 歯石を取り、歯をツルツルに保つ
💡 早めに虫歯を見つけて、小さいうちに治療する

2. 虫歯を防ぐために今日からできること

✅ フッ素を活用する(フッ素入りの歯磨き粉&歯科でのフッ素塗布)
✅ 甘いものを食べる回数を減らす(飲食回数を4回以内にする)
✅ 正しい歯磨き習慣を身につける(フロスや歯間ブラシを活用)
✅ 唾液を増やす(よく噛んで食べる・水を飲む)
✅ 歯科医院で定期検診を受ける(リスクの低い方では3ヶ月に1回、リスクの高い方は1ヶ月に1回の来院を推奨しております)

当院に初めて来ていただいた患者様には、今後虫歯にならないよう患者様一人一人に合わせた予防方法をご相談させてただきます。
最近歯医者に行っていない方、痛みがある時だけ歯医者に通っている方、どうしたら予防ができるのかわからない方など、いつでもお気軽にご相談ください。

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