お酒を飲む時に気になるのが、食べ過ぎや飲み過ぎによる体調不良…。
今回はその中から「痛風」についてお話をさせていただきます!
“美食家の贅沢病”といわれていた「痛風」は、大部分は体質によるものでしたが、経済成長に伴って食生活が豊かになり、エネルギーの過多や運動不足などによって一般の人にも発症するようになった生活習慣病の一つです。
痛風が起きる前に、血液中の尿酸値が高い「高尿酸血症」の状態が長く続きます。
それを放置していると、体内に多量の尿酸が溜まり、足の指の付け根や関節、足の甲、膝関節などに尿酸結晶が生じて赤く腫れ、痛風発作とよばれる激しい痛みにおそわれます。
痛風発作を繰り返しているうちに、関節の痛みだけではなく、腎臓に尿酸結石が生じて機能が低下し、腎不全へとつながることもあります。
「高尿酸血症」の原因は、プリン体を多く含む食品の食べ過ぎによる体内での過剰な尿酸生産や、腎機能障害による尿酸排泄機能の低下などがあげられます。
近年では、エネルギー過多や運動不足による肥満が原因となるケースも増えているそうです。
「高尿酸結晶」の予防
「高尿酸結晶」の予防のためには、5つの食生活のポイントがあります!
①1日3食、腹八分目を守って、食べ過ぎを避ける
②エネルギーを多く含む食品や料理は控えめにする
③油を多く使用した料理や和・洋菓子、アルコール飲料などは取り過ぎない
④好きなものばかりを続けて食べない
⑤アルコール飲料は、飲まない日をつくり、飲み過ぎない
通風になったときに気をつけること
「痛風」「高尿酸結晶」と言われたときは、下記の6点について気を付けてみましょう!
①動物の内臓を控え、肉や魚を食べ過ぎない
②油を多く使用する料理は、回数を減らし、少なめにする
③野菜や海藻を十分に食べる
④アルコール飲料は禁止にするか、程々に飲む
⑤水やお茶を多く飲む
⑥薄味を心掛け、塩分を控えめにする
痛風の発症は、食生活をはじめとする生活習慣が原因となります。
今一度、食生活を見直して予防していきましょう!
【参考文献】
痛風とはどんな病気?(公益財団法人痛風・尿酸財団)
痛風の予防と食事(公益社団法人千葉県栄養士会)