Q.カルシウム不足でイライラするって本当?

A.カルシウム不足=イライラする、に直結しているわけではありません。

詳しくは下記でご紹介します。

カルシウムとイライラの関係

カルシウムには、脳神経の興奮を抑えるという働きがあります。

カルシウム不足が脳神経を興奮させ、イライラする、というふうに考えられがちですが、実際は体内のカルシウムは厳密に管理されています。

血液中のカルシウム濃度が低下すると、カルシウムの貯蔵庫となっている骨からカルシウムが溶け出して、血液へ送り込まれます。

逆に、血液中のカルシウム濃度が上昇すると、骨に貯蔵されたり、尿中に排出されるので、常に血液中の濃度が一定に保たれるようになっています。

そのため、カルシウムが不足しているからといって、すぐイライラするわけではありません。

とはいえ、ストレスがかかり過ぎていると、骨にカルシウムが貯蔵されず、骨粗しょう症など別の疾患のリスクを高める可能性もあります。

病気のリスクを低くするため、毎日しっかり摂取することが大切です。

食品中に多いカルシウム含有量は下記のとおりです。

牛乳 220mg(1杯200ml)
ヨーグルト 120mg(100g)
豆腐 180mg(1/2丁150g)
小松菜 119mg(70g)
ひじき 140mg(10g)
桜エビ 100mg(5g)

新生活など、余裕がなくなると、食生活が乱れやすいので、気をつけましょう!

【参考文献】
ストレスと食生活 – e-ヘルスネット(厚生労働省)
大切な栄養素カルシウム(農林水産省)

栗林歯科医院 管理栄養士 監修

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