Q.歯が少ないと食事が食べられなくなる?

今回は、8020運動と、歯の本数についてご紹介します。

8020運動とは

8020運動とは、80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという運動です。

歯を20本保つ理由は、歯が20本あれば、硬い食品でもほぼ満足に噛める
といわれているからです。

2.歯が減ると起こること

歯の本数に応じて、食べられるものが減り、13〜28本ある状態だと食べられていたフランスパンやかた焼きのおせんべいが、歯が少なくなるにつれて噛まずに済む、やわらかい食べ物しか食べられなくなってしまいます。
実際、0本〜5本しか歯がない状態だと、うどんやバナナなどの柔らかいものしか食べられなくると言われています。

3.歯と栄養の関係

歯が少ないと、栄養不足に陥りやすくなります。
具体的には、歯が少なかったり、入れ歯を使う方の多くは、野菜、果物、肉、魚などの摂取量が減ります。
その代わりに増えるのはご飯、麺などの炭水化物や、お菓子類です。

歯が少ないと、栄養バランスが悪くなり、低栄養になりやすいという問題があります。

歯を失ってしまうと食べたいのに食べられない!となってしまうので、歯を失う前に、毎日の歯みがきやメインテナンスが大切です。

歯を失ってしまっても放置せずに、治療を受けましょう。

また、今ある歯を失わないようにして、おいしい物を食べられる口腔内を保ちましょう!

【参考文献】
・厚生労働省:標準的な検診・保健指導プログラム〈別冊〉
 保健指導における学習教材集「歯の数とたべられるものの関係」
・M Yoshida,T Kikutani,M Yoshikawa, K Tsuga,M Kimura,
Y Akagawa.Correlation between dental and nutritional
status in community-dwelling elderly Japanese.
Geriatr Gerontol Int;2011;11;315-319.

栗林歯科医院 管理栄養士 監修

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