子どもの歯の生え変わり時期
子どもの歯が生え変わるのは、一般的に6歳前後と言われています。
だいたい6歳を過ぎたころから永久歯が生え始め、乳歯がグラグラと揺れ始めます。乳歯がグラグラ揺れ始めると、ついつい気になって抜きたくなってしまうかもしれませんが、グラグラするからといって無理矢理抜こうとするのはやめましょう。
乳歯を抜くのは生え変わり時期のタイミングが重要になります。
乳歯は6~12歳頃に生え替わります。
近くにかかりつけの歯医者さんがあれば抜いていい歯なのか確認してもらいましょう。
乳歯から永久歯への生えかわりについて説明します。
6歳頃から12歳頃にかけて「乳歯」から「永久歯」へ生えかわります。生えはじめたばかりの歯は未完成で、やわらかく酸に溶けやすいため、簡単にむし歯になってしまいます。歯の根が完成するまでには、生えてから2~3年かかります。永久歯が生えそろうと、かむ力が強くなり、いろいろな食べ物を上手に食べられるようになります。
親知らずは生えない人もいますが、17~21歳と最も遅く生えてきます。
永久歯へ生えかわるメカニズム
永久歯に生えかわるメカニズムは以下の通りです。
1)顎の中で永久歯のもとになる歯胚ができ、時間をかけて成長していきます。
2)永久歯の歯冠部が完成し、歯の根の部分が作られ始めると、乳歯の根を溶かす細胞が現れ、永久歯の上にある乳歯の根は少しずつ溶かされていきます。
3)乳歯の根が溶けていくと、乳歯はグラグラになり抜け落ち、永久歯が顔を出します。
多少グラグラするからといって、無理矢理に引っ張るといった抜き方をするのはNGです。そのような抜き方をすると、歯茎を傷つけたり、歯の根っこが歯茎の中で折れて残ってしまったりするといったリスクがあります。
歯科医院に相談が必要な場合
以下のような場合、まずは歯科医院で検査してもらいましょう。
1)片側は抜けるのにもう一方の側が抜けない
歯は左右対称で生え変わるものです。しかし右側は抜けたのに左側がいつまでも抜けないというケースがまれに起こります。片方が抜けたのにもう片方がいつまでも抜けそうにない、という場合には歯科医に診てもらうようにしましょう。
2)乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこない
乳歯が抜けたにもかかわらず、その場所から永久歯がなかなか生えてこないことがあります。過剰歯(歯が多く生えてくること)である可能性も疑う必要があるので、必ず歯科医に診てもらうようしましょう。
3)乳歯がむし歯などになっている
乳歯がむし歯などによりボロボロになっている状態で、揺らすことができないなどのときも、自分で抜こうとせずに歯科医に診てもらうようにしましょう。歯がボロボロになっている状態で無理矢理抜こうとすると、歯が途中で折れたり、歯の残骸が歯茎の中に残ったりするなど、上手く抜けないリスクが高くなります。また、周囲の歯にも虫歯が発生している可能性もあります。
実際に診てみないとわからないケースが多いので、まずわからないことは自分で判断するではなくお近くの歯医者さんを受診していただくことをおすすめします。
栗林歯科医院 歯科医師 監修