A.適量であれば、冠動脈疾患での死亡率を抑えるという、研究結果が報告されています。
※アルコール耐性や、年齢・健康状態によって異なります
理由は、下記の通りだと考えられています。
①冠動脈疾患のリスク因子が減少する
「HDL(善玉)コレステロールが増加する」ため、リスク因子が減少する、と言われています。
②血管が詰まるのを防ぐ
エタノール(お酒の主成分)には「血小板凝集能」という、血液が固まる力の抑制効果があるため、血管が詰まりにくくなる、とされています。
お酒には他にも、リラックス効果や血行を良くするというメリットもあります。
1日あたりのお酒の適量は、下記の通りです。
・ビール 500ml (中ジョッキ1杯)
・日本酒 180ml(1合)
・ワイン 200ml(グラス2〜3杯)
・缶チューハイ(5%) 500ml
もちろんたくさん飲めば、体に悪影響を与えます。
また、お酒が体質的に合わない方や、性別・年齢・健康状態などによって、個人差があります。
適量を守って、お酒を楽しみましょう。
《参考文献》
・Holman CD, English DR, Milne E et al.
Meta-analysis of alcohol and all-cause mortality: a validation of NHMRC recommendations.
MJA 164: 141-145, 1996.
厚生労働省eヘルスネット-飲酒とJカーブ
栗林歯科医院 管理栄養士 監修