唾液は、1日に1〜1.5ℓも分泌されます。
唾液腺にはネバネバ・サラサラの唾液の2種類があり、役割が異なります。
今回は唾液について詳しくご紹介します。
1.2種類の唾液
2.唾液の9つの役割
1.2種類の唾液
サラサラの唾液は、リラックス時に分泌されやすいです。
水分が多く、でんぷんを消化するアミラーゼが多く含まれています。
飲み込みやすくすることと、お口の中のpHを中和する役割があります。
ネバネバの唾液は、ストレス時に分泌されやすいです。
水分が少なく、糖タンパク質のムチンが多く含まれています。
粘膜の保護・保湿、細菌からの防御を行う役割があります。
2.唾液の9つの役割
唾液には、下記9つの役割があります。
1)食塊形成
唾液中のムチンや水分で、食塊を形成する。
2)味覚
味の物質が唾液に溶け、味蕾のセンサーと反応する。
3)消化
α-アミラーゼがでんぷんを麦芽糖(マルトース)に分解する。
4)潤滑
唾液タンパク質が歯や粘膜を機械的損傷や感染から守る。
5)洗浄
歯や粘膜に、付着する異物を洗い流す。
6)抗菌・抗ウイルス
最近やウイルスから守ってくれる。
7)再石灰化
唾液中のイオンカルシウムなどが、再石灰化を促進する。
8)脱灰への保護
エナメル質の表層が溶けるのを防ぐ。
9)緩衝
急激なpHの変動を抑えて中性に近づける。
上記が、唾液の大事な働きです。
唾液が少なくなると、食事の段階やおしゃべりの段階で違和感を感じることもあると思います。
その場合は、ますはお気軽にご相談くださいね。
栗林歯科医院 歯科医師 監修