A.誤飲しても少量であれば大きな問題はないです。
ただ、フッ素を含む歯みがき粉の場合は、注意が必要です。
下記で詳しくご紹介します。
1.歯みがき粉を飲み込んだことの身体への影響
2.歯みがき粉を飲み込んだ場合の対処法
1.歯みがき粉を飲み込んだことの身体への影響
「小さな子供が歯みがきをしていて、うまく吐き出せず飲み込んでしまった」という話をしばしば耳にしたことがあります。
大人でも、何かの拍子に歯みがき粉を間違えて、飲み込んでしまうこともあるかと思います。
歯みがき粉は口に入れて使用するものなため、体に安全な成分で構成されています。
少量であれば間違えて飲み込んでしまっても、大きな問題はありません。誤飲してしまっても、体に毒のないようにできています。
ですが、「フッ素を含む歯みがき粉」には注意が必要です。「フッ素を含む歯みがき粉」を大量に飲み込んでしまうと、急性フッ素中毒を引き起こしてしまう可能性があります。
急性フッ素中毒とは、フッ素を大量に摂取したときに起こる症状で、腹痛や嘔吐、下痢、進行すると痙攣などが起きるものです。
フッ素の中毒が起こる量は約5~10mg/kgと言われており、体重6kgのお子さんの場合、歯みがき粉1本を一気飲みしない限り起きないので、可能性はかなり低いと考えられます。
しかし、お子さんがフッ素入りの歯みがき粉を使用する場合は、口のすすぎと、すすいだ水の吐き出しが上手にできるようになってから、使うことをおすすめします。
2.歯みがき粉を飲み込んだ場合の対処法
もし歯みがき粉を飲み込んで気持ちが悪くなったり、大量に飲み込んでしまった場合には、すぐに口をすすぎ、コップ1〜2杯の水か牛乳を飲むようにしましょう。
それでも気分が悪いようであれば、飲み込んでしまった製品を持参して、早めに医師に相談するようにしてください。
親御さんが目を離した隙に、お子さんが歯みがき粉を飲み込んでしまい、どの程度の量を飲んでしまったのか分からない場合にも、念のため医師・歯科医師に診てもらうことをおすすめします。
間違えて飲み込んでしまった場合には、焦らずに正しい対処法を行って、必要があれば医師・歯科医師に相談してみて下さいね。
栗林歯科医院 歯科医師 監修